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美術展レポ「平安文学、いとをかし」にゼッタイ行くべき3つの理由

こんにちは。
このブログで3回目の美術レポです!

静嘉堂文庫美術館さんで開催中の、

平安文学、いとおかし―国宝「源氏物語関屋澪標図屏風」と王朝美のあゆみ

に行ってきました!

なにしろわたくし、表題にもなっている俵屋宗達の源氏物語関屋澪標図屏風を題材に、前中後編で記事を書いている身なもので…

よろしければこちらもご覧ください
どうしてこうなった!?宗達を起点に見る、おどろきの山岳表現《前編》
《同・中編》

後編は絶賛執筆中~


源氏物語関屋澪標図屏風(右隻)

さて、今回の展覧会…

ゼッタイに見に行った方がいい。

理由は3つあります!


1.写真が撮れて、嬉しい。


ふーん…
たまにあるよね、このエリアの作品だけーとかそういうの。
…ってちがうのよ。

今回はほとんどの作品が撮影おけ!

なのです。
曜変天目茶碗は撮影NGだけど、それ以外はOK!
もちろんね、図録も買うから帰ってからでも作品は見返せますよ。
図録はゼッタイ買う。
でも紙は拡大できない。
細かく描かれた部分が見えないよーってこともありますよね。
でも自分で撮った写真なら、
拡大して見えますよねー♪

こんな風にね!


平治物語絵巻 信西の巻(第2段-1)


平治物語絵巻 信西の巻(第2段-2・部分)


平治物語絵巻 信西の巻(第2段-2・部分)

ぜひ拡大して見てください。
樹や山がすごく写実的!
とくに松の葉の部分が微妙にグラデーションがかっているのなんかは、
実物を見ないと中々わからないですが、
写真を撮っておくと後で見返せて嬉しいです。

2.コラムが分かりやすくて、嬉しい。

静嘉堂さんの別の展覧会でもそうだったと思うのですが、
各展示室にコラムがあり、それがとても興味深かったです。
しかも読みやすい。
今回あまり時間がなかったのですが、
さっと読んでも理解できるくらい面白かったです。

最初の展示室には、『無名草子』という、日本史上最古の(物語文学の)文芸評論の解説があります。
作者は不詳ですが、“尼”と“女房”の女性二人に(辛口?)批評をさせているところが、面白そうです。
私は正直、無名草子はよく知らなくて、
日本最古の文芸批評が、架空の対談形式で書かれているというのが、すごく面白かったです。
そういう例ってそれより古いのであったかな?
うーん、詳しくないからわからなくて悔しい!!

それから「源氏物語関屋澪標図屏風」の隣には、その画面配置についての説明がありました(この人物は誰、とか)。
なので、源氏物語をよく知らなくても、観賞しやすくなっています。
ぜひ会場で確認してみて下さい。

源氏物語関屋澪標図屏風(左隻)

3.あの人に会えて、嬉しい

今回は、この絵を見るのも目的の一つだったんです。


紫式部図

土佐光起の、紫式部図

紫式部の肖像画はたくさんあるけれど、
でもまずこれ!!っていう。
メディア用肖像画、みたいな。
ポーズ、表情がが自然。
衣の折れ方(?)もカンペキ!!

…いやただのミーハーですね。


【追記】
間違えた! メディアによく出るのはこっちでした↓
似てるんだもの~



さてこれで3つ挙げ終わりましたが!

じつはまだまだあるっ!!


源氏物語シリーズ第三帖「空蝉」
山本茜

現代作家さんの作品にも出会える!
重ね色目、切金紋様!!


倭漢朗詠抄 太田切


高野切(古今和歌集巻第十八断簡)

古典の写本の代表格たち。

まだまだすごいのがたくさんたくさんあります~~

あ、あと図録もコラムが充実していて買いですっ!

開期は2025/1/13まで!

展覧会HP

《参考図書》
静嘉堂文庫美術館(公益財団法人静嘉堂)|平安文学、いとおかし ー国宝「源氏物語関屋澪標図屏風」と王朝美のあゆみ|静嘉堂文庫美術館(公益財団法人静嘉堂)|2024.11.16