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カシミール旅行記①「カシミール地域は危ないの?」
3月の9日~16日までインドのカシミール地方に旅行に行ってきた。
今はもうデリーに帰ってきてしまったのだけれど、カシミールの旅がとにかく楽しすぎてカシミールへの愛が止まらない。笑
旅行中ツイッターでカシミールが如何に素敵な場所なのかを沢山つぶやいてはいたものの、まだまだ書き足りないことがたくさんあるので、カシミール旅行記を振り返りながらこのnoteで書いていこうと思う。
カシミールには前からずっとずっと行きたいと思っていた。
きっかけとしてはボリウッド映画「Haider」を見たからだ。
映画の内容はここでは割愛するが、シェークスピアのハムレットを下敷きにカシミール問題を描いた作品だ。
数々のアワードを受賞している作品なので、難しい内容だけれども是非興味を持った方は見てほしい!!
カシミールはインドとパキスタンの国境付近の街で、日本の外務省の海外安全情報だと大体常にレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」か、レベル3「渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」だったりする。
ちなみに今はコロナの状況でインド全土がレベル3だった…(笑)
そんなカシミールなので、正直ずっと興味はあったもののなかなか行くのは怖い。という印象があった。
その昔学生時代に付き合っていた彼氏が世界一周旅行をしていたのだが、インドを訪れた際、デリーで悪徳旅行会社に捕まり10万円ほどでカシミール旅行プランを組まされ、現地に行ったら銃をもった軍隊がたくさんいて怖くてプラス10万払って泣く泣くデリーに戻ってきたという話を聞いていたのもあるかもしれない。
なんとなく一人で行くのは怖い場所なのかもというイメージだった。
ただ今回親友(日本人)の旦那さん(インド人)が、カシミールの主都スリナガルで仕事があり出張に行くという。
その親友も行くということで私も便乗させてもらった。
出張に行けるくらいなのだから今は情勢的に行っても大丈夫なのかもということと、一人ではなく何かあってもインド人がいたら心強いということで。
それから、個人的なことを言うと1月の後半ぐらいから私は燃え尽き症候群というか、何に対しても意欲がわかない状態に陥っていた。
これはまた機会があれば書きたいのだが、昨年勤めていた会社がインド撤退となり私は解雇された。
しかしその後ありがたいことに色々とお仕事をいただいたのでフリーランスとして昨年末まではがむしゃらに仕事をやってきた。
ただ年があけると仕事はある程度落ち着いてしまい、また私が何よりもインドでやりたいこととしている「ボリウッド映画の撮影現場に行く、携わる」という目標も1月に3度目の達成をしてしまった。
インドにこれ以上いても何があるのか…。
正直もう日本に引き揚げようか…。
と毎日何をするでもなく過ごしていた。
そんな中で長年憧れていた場所に行けるチャンスがやってきたので、これはもしかしたらインドの神様が「もう一回あのインドに初めて来たときのワクワク感を取り戻しなさいよ」と言ってくれているのかもしれないと思ったのだ。
スリナガルに行くフライトは満席だった。
なぜかあまり飛行機に乗る層とは思えない、言い方は悪いかもしれないが少し田舎の労働者っぽい人たちがわらわらとかたまって同じフライトに乗っていた。
集団就職だろうか…?スリナガルに?
スリナガルの空港では3月9日現在、到着後PCR検査を受けることが義務付けられている。
外の簡易ブースで綿棒を鼻に突っ込まれる。ちょっと痛かったけど一瞬だった。
一緒に行ったインド人旦那さんによるとその場で検査結果が出ているとのことだったのだが、その仕組みは謎だ。
検査後手の甲にマジックでチェック印を付けられればOK。
手の甲にマジックでチェック印というところがインドらしい。
日本でやったら文句の嵐だろうな…(笑)
この時期のスリナガルはまだ冬で空は曇り空。思っていたより寒くはないが、陽の光があまりないのでどんより暗い雰囲気が漂っていた。
一緒に行った青森出身の友人は、青森の冬に似ていると言っていた。
市内に向かう車窓から街を見ていると、ポイントポイントに銃を持った軍人がいるのを見つけて私の中の緊張感が膨れ上がった。
体感では20メートルごとに軍人がいるかんじ。
どんよりと暗い天候の印象も手伝って、やっぱり結構危ない場所なのかな…?なんて思ってしまった。
また、家の形がデリーとは全く違うことにも気づく。レンガ造りの家で三角の屋根。とてもかわいらしい。
なんだかヨーロッパの街に来たみたい。
ヨーロッパ行ったことないけど。
どんよりした雰囲気もありなんとなく東ヨーロッパみたい。
第二次世界大戦後まもないすこし暗い雰囲気が残る東ヨーロッパみたい。
その時期に東ヨーロッパも行ったことないけど。
30分ほどでホテルに到着。
昼食をとってからインド人旦那さんはお仕事に。私は友人を伴って街を歩くことにした。
初めての場所に行ったときは街の地理や雰囲気を感じたいのでできるだけ自分の足で歩くようにしている。
歩いていると少し体がポカポカしてくるすがすがしい気温。
まずはスリナガルの見どころ、ダル湖に行ってみることにした。
地球の歩き方によるとダル湖は琵琶湖の半分より少し小さいくらいらしい。
ダル湖デカい!そして琵琶湖はデカすぎる!!
湖近くは観光客慣れしているのか、即座に「コンニチハー」と声を掛けられた。日本人ってわかるんやな。すごいな。
たくさんの犬がころがっていた。
インドはどこもかしこも犬が多い。
でもカシミールの犬はデリーの犬と違って毛がもふもふだ。
やっぱり寒い地域だから毛がもふもふなんだな。
その後、目を付けていたカフェ「Chai Jaai」に行ってみることにした。
このカフェが最高にかわいくて私と友人のテンションは爆上がりした!
女子なら全員テンションが上がると思う。
男子でもテンションが上がることは間違いない素敵な内装✨
私たちはカシミールティーKahwaを頼んだ。
カシミールティーとはカシミール地方で飲まれるお茶でシナモン・カルダモンを緑茶にブレンドしたお茶だそうだ。
素敵なカフェでカシミールティー(kahwa)をいただく☺️
— 金田彩花🇮🇳インドメディアコーディネーター (@KanedaAyaka) March 9, 2021
カシミールティーとはカシミール地方で飲まれるシナモン・カルダモンを緑茶にブレンドしたお茶😃
アーモンドが入った器に黄金色のお茶が注がれるのが美しい✨
インドの薔薇ジャムグルカンドを入れて甘さをプラス🌹
幸せな香りが鼻の奥まで広がる💖 pic.twitter.com/RackljfTk8
器とポットがかわいすぎる。
左側にある黒いのはインドの薔薇のジャムでグルカンドというらしい。
アーユルヴェーダを学んでいる友人が教えてくれた。
このグルカンドもとっても美味しくて、元々のKahwaのシナモンの香りにバラの華やかな香りと甘みがふわっと口の中から鼻まで広がる。
手前の薄焼きパンのようなものはシールマールと言ってイラン文化圏及びインド亜大陸で作られている伝統的なサフラン風味のフラットブレッドだそうだ(by wikipedia)
SweetとSaltがあるみたいなのだがその時はSaltしかなかった。
パイ生地のようなサクサクした食感で、甘いものよりしょっぱいもの好きな私にとってSalt味のシールマールは抜群のお茶のお供だった。
カシミール、カワイイ!タノシイ!!
市内からホテルに行くまでの道中はなんだかちょっと緊張していたのだけれど、このカフェに来たことですべての記憶は上書きされた。
女性というのは誰だっていつだっていくつになったってかわいいものが好きなのだ。
サバサバ系の私だってかわいいものが好きなのだ。かわいいものでテンションが上がるのだ。
むしろ年を取るごとにかわいいものやピンクが好きになっていっている気がする…(笑)
おばさんになるというのはそういうことかもしれない。(しみじみ)
夜はインド人旦那さんとその同僚の方(カシミール出身)とみんなで夕食へ。
インドに住んでいながら申し訳ないのだが私はインド料理がそこまで好きではない。嫌いではないのだけれど、なんか胃があまりスパイスを受け付けないようで、3口食べたらもういいやとなってしまう。
でもカシミールで頼んだ料理はどれも辛くなくあまりスパイス感もないのでとってもおいしくてパクパク食べてしまった。
なによりお肉が美味しい。
夜のダル湖のほとりはライトアップされたハウスボートが並び美しかった。
そんなこんなで初日は終了。
カシミール、なんだか楽しいかも♪