大学4年生の時、「防災・減災」について自分が語ったこと&コロナ禍における防災
こんにちは、石川あやかです。実は最近、偶然にも、今は無き、Facebookのノートという機能で私が2015年、大学4年生の時に書いた文章を見つけました。
昨今は新型コロナウイルスやオリンピック関連の目まぐるしいニュース量、新しい生活スタイルへの適応で頭がいっぱいで、いつ起こってもおかしくないはずの「災害」について、考える機会が減っているような気がします。
もし、いまこのコロナ禍で大規模災害が起きたら、一体どんな大変なことになるでしょうか。コロナ対策×災害対策を真剣に考える必要が本来あるのでは…な~んてふと思いましたので。まずは災害に向き合い、災害対策について考える。そのスタート地点に立つために、私が大学4年生の時に綴った文章を一部抜粋でお届けしたいと思います。
東日本大震災から4年半(※)。災害に向き合う。
※2015年当時
2015年9月9日〜11日まで、宮城県石巻市・女川町へ代表を務める底力プロジェクト※のメンバーを連れ、行ってきました。
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※底力プロジェクトとは?
石川あやかがスウェーデン留学中に立ち上げた、震災の記録・教訓を国内外に発信をしていくプロジェクト。東北へのメッセージや皆さんの想いなどをのせた「底力メッセージ」の収集/展示活動・セミナー企画/東北での合宿運営/被災地ボランティア参加等をやっておりました。
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(文章続き)私にとっては4度目の石巻。2度目の女川。
初めて石巻に来たのは 2年前の11月でした。
液状化で甚大な被害を受けた浦安市で、当時高校2年生時に震災を経験したものの、テレビに映る津波、地獄絵図を前に何もできず、どうしようもない悔しい想いを抱いていた高校生の自分。
その自分が、初めて津波・地震で被害を受けた地域に足を踏み入れるきっかけを与えてくれたのは、いしのまきピースボート災害ボランティアセンター・仮設きずな新聞編集長の岩元暁子氏との出会いでした。
彼女との出会いをきっかけに、これまで4度の訪問を通し、被災経験を語り継ぎ、伝えて下さる地元の方々と交流を持たせて頂くことができました。
石巻・女川で震災時何が起きたのか、4年半が経過した今どんな課題を抱えているのか、どんな教訓を後世に残していかなければならないのか。
「被災地」「被災者」ではないから関係ない?自分には災害は降り掛かってこない?
私たち一人一人はこの災害大国日本に住む「日本人」なのであり、一人一人が災害を「他人事」としてではなく「自分事」として捉え、身の回りの災害対策について考え、行動する必要があると思います。
そして後世に、いのちの尊さ、いのちを守り、繋いでいくことを伝えていかなければなりません。
綺麗ごとなんかではなく、実際に教訓が受け継がれていたことによって、津波による死者を出さずに済んだ町村地域もありました。
予期せぬ大災害を経て、新たな教訓を得た東北沿岸地域。
未来の子供達のために、4年半前には無力であった私たちにも今、これからできることはあるはず。
昨日(2015年)9月11日は東日本大震災から4年半、54回目の月命日でした。
10日、仮設住宅を周り新聞配布をしながら、住民の方と居間で歓談をしていると、鬼怒川堤防決壊・氾濫のニュース映像がテレビに映し出されました。
住宅を押し流す凄まじい勢いの茶色い濁流の中、ヘリコプターで救助される住民の方の映像は、彼らの目にどう映っていたでしょうか。
災害がいつ、どこで、誰に起こるかは分かりません。
しかし、災害対策をし、危険を予期し、一刻も早く避難をすることで、人的被害を最小限に抑えることはできるはずです。
行政も然り、地域社会も然り、個人一人一人の意識改革が必要なのかもしれません。
今回の鬼怒川氾濫でも、行政の避難指示発令の基準がしっかりと規定されていなかったために、避難所の確保等に追われる間、避難指示が遅れたことにより一部地域では避難が遅れてしまった方もいらっしゃったようです。
一方で、新聞にはこんな事が書かれていました。
阪神淡路大震災を生後間もなくに経験した鬼怒川沿岸の会社員の方は、早い避難を日頃心がけており、家族四人で避難指示が発令される前には高台に移動していたそうです。実際に被災したことの無い人でも、これらの教訓を学び、刻み、実践し、伝えていくことはできるのではないでしょうか。
石巻から帰宅した翌朝。東京都調布市を震源とする震度5弱の地震が発生しました。強い横揺れ。はやくおさまれ、おさまってくれと、恐怖の体験をした人も多かったのでは。
災害は、日本に限らず世界中で発生しうる。
他人事ではなく、自分事として考える人を増やしていきたい。
まずは自分の手の届く範囲から、一人でも多くの人が災害と向き合い、
行動していけるように。そのきっかけ作りに携わりたいと、改めて思うことのできた、石巻再訪でした。
………以上長くなりましたが大学4年生の時の私の心からの思いを綴った文章でした。
コロナ禍での災害対応ってどうすれば…?
今の子どもたちの多くには、3.11の経験や記憶はほぼ無いでしょう。だからこそ、日頃からの防災・減災教育がとてつもなく重要です。また、実際に被災経験や災害を記憶している大人たちが、その教訓を生々しく伝え続けていくことが、何よりも大事だと考えます(そんな機会を私もこれからもっと作っていきたいと思います)。
せっかくの機会なので、コロナ禍で災害が起こったら…と考えて少し調べものをしてみました。
NHKがコロナ禍での避難方法・避難時の注意について記事でまとめてくれています。「分散避難」が推奨されてます。自宅の災害備蓄用品に、マスク(口を覆えるもの)・消毒液・体温計、入れなきゃな。。
また、内閣府は新型コロナウイルス感染症を踏まえた災害対応のポイント【第1版】を2020年6月に発表してくれていて、他にもコロナ禍における避難所運営について等様々な自治体向け通知を出しています。(ただこれ、一般市民からすると文字いっぱいで読みづらいから、ビジュアライズ化した資料を一般向けに作って欲しいな…と思ったら!)横浜市はこんなもの(「感染症対策を踏まえた避難所づくり」パンフレット)を作ってました。
今、急に災害になって、即座にガイドラインに応じて対応する準備ができている自治体ってまだまだ少なそう。連合自治会ごと、日頃からの訓練実施が大切ですね。
そしてちょうど昨日6月23日、民間企業の取り組みに関するこんなリリースが!これくらい見やすくかわいいデザインだと、読む気になりますね。
『コロナ禍でもすぐできる!女性の災害への備え』は、以下4枚の画像にまとめられています。ぜひ参考までに、私も読んでみたいと思います!!
~災害の際女性が困る生理まわりや衛生面、避難所生活などの対策をまとめ~(時事通信記事)
以上、すごく長い投稿になってしまいましたm(_ _)mが、まずは自分自身が、防災・減災の最新情報をキャッチすること、またそれを周りに伝えていくことができたらとても素敵ですよね!
以上、本日はここまで。笑 最後までお読みくださった方、本当にありがとうございます!※こんな感じで、身近な政策トピックなどを発信していきます!