【吹奏楽&オケ】合奏をまとめるためのポイントを抽出してみた
今年も残りわずかですね!
現在クリスマスに向けてライブと演奏のお手伝いがあるのですが、
とあるジュニアオーケストラ(以下ジュニオケ)に指導しに行った時のとある出来事。
その団体、つい最近まで『合奏がまとまらなくて困っているんだよねー』って悩みが常にあったそうなんですが、
指揮者が今年から打楽器の講師に変わりまして、合奏を見つめ直す事に専念したんだそう。
コロナの影響もあり、なかなか人数が集まらなかったからこそ、改めてそれぞれのパートに注目していきました。
そして、現在は『合奏がまとまらない』なんていう悩みを乗り越えて、次のステップに進む事ができたんだとか!
今では、クリスマスの発表会で披露する「くるみ割り人形」の練習に向けて加速しております!!
本日は、打楽器の先生(ジュニオケ指揮者)はどんな取り組みを行ったのか?をヒアリングした上で、
「合奏が合わない原因」を改めてご紹介していこうと思います♪
そんなの当たり前じゃん。と感じる方も、実は実践出来ていなかったりするかもしれません。
それではまいりましょう!!
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<ポイントを3つに絞ってみた>
今回は3つのポイントを紹介します。
このポイントを一つずつ確認する事で、合奏時にどこを注目して進めていけば良いのか、一つの指針にもなります。
できているかをチェックしてみましょう!
①打楽器の拍は合っている?
打楽器とは、大まかに「シンバル・小太鼓(スネア)・大太鼓・タンバリン・トライアングル」などを含む楽器類の総称になります。
今挙げている打楽器類は、音も目立ちやすく、演奏時に重要な拍で入る事の多いパートでもあります。
そして、一人でそのパートを担うのです。
つまり、『しっかりリズムを取れる子』に任せた方が良いです。
打楽器って、言い方は雑ですが、物理的に誰でも音が出る楽器です。(音色は奏者によって異なりますが)
音がすぐ出る楽器を、とりあえず楽器初めてまもない方にとりあえず割り振ってしまう団体が結構多いんですよね、、。
現にジュニアオケでも、小学校入学したての子がシンバルを担当していたりしておりました、、´д` ;(重そうにしてたよ、、、、)
やりがい・達成感・責任感を持たせる意味でそのパートを割り振ったのかもしれませんが、それで割り振ったのならそれ相応のリズムを強化する練習が、特に必須なパートでもあります!
・打楽器の配置も注意!
特に「大太鼓」は拍の中心で目立つ事が多い楽器です。
打楽器のセッティングは、「大太鼓を真ん中に配置」するようにして、バランスをとっていきましょう。
合奏をまとめるためには『配置』から見直す必要があります。
先述にも述べましたが、打楽器の中でも「シンバル・小太鼓・大太鼓・タンバリン・トライアングル」は音が目立ちます。
このパートが揃わないと、上の旋律楽器がどこを基準に感じて合わせていけば良いのか迷走してしまいます。
各々が迷走を始めると、バラバラになるのも時間の問題ですね。(旋律群もリズムを把握していないとアカンですが)
この音の目立ちが顕著な打楽器を特に重点的にリズムを根気強く見直していく必要が何より優先的に行っていただければと思います。
ちなみに、楽器の人数は一人ずついれば十分ですが、子供達のペースやメンタル(ひとりだと合奏を躊躇してしまうなど)の関係で難しい事もあると思います。
その場合は、2人・多くても3人までとしてリードしてくれる人材を作っていくための割り振りも注目してみてください。
②バスマスター〜低音楽器に注目せよ!〜
次のステップは「低音楽器群の拍は合っているか?」
低い音は、全体的に「残りやすい響き」の特徴を持っています。
ゆえに、拍がずれた時に目立ってしまいがちなんです。。。
シンプルなリズムが多いパートでもありますが、旋律が加わると、とたんにいま演奏している場所が分からなくなったりする子が多いです。
そもそも、低音群・リズムパートが把握していないと旋律によって迷走してしまうんですよね。。
そこで!
まず低音パートのリズムを見直していき、その後『打楽器と低音楽器』で合わせてみましょう。
『分奏』では、打楽器と低音楽器の組み合わせで合わせる習慣をぜひ取り入れていただけたらと思います。
バンドでいうと、ドラムとベースがマッチしている演奏は非常に安定感もあって演奏しやすいです(実体験をもとに)。
音楽の土台を作っていくのが肝になります。
③鍵盤楽器、木琴鉄琴に着目せよ!
音楽の土台が整ったら次は何に着目したらよいでしょう??
「木琴・鉄琴」などの【鍵盤楽器】に注目してみましょう!
なぜかって??
鍵盤の位置を見ながら演奏する楽器は、音も多く難しいだけでなく、指揮をみる余裕がないと、ずっと鍵盤ばかり見ている子もちらほら。。自分の世界に入ってしまうのです。
そうなると、実際のテンポよりも走ってしまう傾向がとっても高いんですよね。。
そして木琴・鉄琴は音も高めなので、メロディが走っていると、とたんにズレが目立ってしまいます。
<対策>
ずっと指揮をみるのも不可能なので、譜面に書かれている重要なポイント(ここは指揮を見て欲しいポイント)を確認しましょう。
顔を上げて、演奏のタイミング・テンポの切り替わり指揮者の合図を確認するポイントを見逃さない事が、とっても重要になります。
この習慣を身につける事で『周りを意識する習慣』をおのずと取り入れられるようにするのです。
そして!その次に続けてお伝えしたい事があります。
「指揮者が合図していないけれどとっても重要な拍がある」時は、『打楽器を聴きながら確認・演奏する』という事も忘れずに伝えていきましょう!
テンポが早くなっていないかな?と感じたら、打楽器のテンポを聴きながら確かめる習慣も備わったら、合奏がもっと楽しくやりやすくなりますYO♪
(たまに打楽器が走っとんじゃーーーー!!!っていう時もあるけどご愛嬌笑)
<豆知識〜マレットの持ち方>
余談ですが、『木琴・鉄琴で使用するマレット』ですが、子供達はこんな感じで持っているパターンが多いですが、これだとあまり響きが弱くなってしまうので、正直オススメしません。。↓
ですので、下記の画像のように持ち方を変化させる事で、全体の音が響きやすくなるそうなので(パーカショニストの友人談)ぜひ試してみてくださいね♪ ↓
※親指と人差し指で持つのがポイント!!他の指は軽く添えるように持ってみてね。
<まとめ>
まずは①〜③に注目して合奏を見つめ直してみてください。
この3つを見直してもなお、合わないと感じる場合は、他の楽器が合っていないので、『指揮を意識しているか?』『打楽器の拍を認識しているか?』チェックしていきましょう。
パート練習、分奏を積極的に取り入れている団体は、やはりお互いの演奏スタイルを無意識的に把握しているのか、バチっと決まるところで全員が指揮に注目しております。
『合奏』は一人ひとりが『自覚』していく事で劇的な変化を遂げますので、やらなきゃもったいないです!!!
と、いうわけで、本日はジュニアオーケストラから見た「合奏が合わない原因について」ご紹介しました♪
ジュニオケに限らず、共通して言える事をお伝えしました。
では、次のお話でお会いしましょう( ´∀`)
最後に本日の問題↓ ぜひ解いてみてね♪
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