個人の意思を明確にする必要性
わたなべあやかです。
コーチングスキルや心理学をビジネスや仕事に活かしたい、マネージャーやリーダーの皆さんに向けて情報発信しています。
このnoteでは、
相手の意思を明確にする理由について書いていきます。
前回のnoteで「明確な意思を問う質問」をご紹介しましたが、
職場で何の為にこの質問を行うのか、目的について詳しく説明したいと思います。
個人の意思は仕組上重要ではない
まず前回のnoteの内容を軽くおさらいします。
この「明確にする意思」というのは、会社員としての意思ではなく、その人個人の持つ意思についてです。
会社でその人が行う仕事というのは、究極的に言ってしまうと本人の意思はあまり関係ありません。
「求められること」×「できること」
この掛け合わせに報酬などの条件が合えば仕事として成立します。
つまり会社員ではなく個人としての意思は、
残念ながら仕組み上そこまで重要ではありません。
ではなぜ個人の意思を明確にするのでしょうか。
「やりたいこと」に搭載されたエンジン
先ほどの図に、良く付け加えられる要素が「やりたいこと」です。
この3つの円が重なる部分を仕事にすることで、
本人が充実感を得られたり、継続しやすくなると言われています。
個人としての意思の確認は
この「やりたいこと」の部分の点検に近いでしょう。
「やりたいこと」をやったり、やろうとすることで、人は熱意が湧いてきます。
この「やりたいこと」には、本人の意欲を上げるエンジンがついているようなものです。
やりたいことエンジンが点検できていないと
多くの会社員にとって、
この「やりたいこと」の部分は不明瞭なことが多いと思います。
前述の通り、仕事という仕組み上必須では無いからです。
「組織から何を求められているか」
「どう組織に貢献できるか」
それを優先してしまうのは仕方のないことだと言えます。
しかし「やりたいこと」が不明瞭だと
エンジンがオンになっているか確認ができません。
仮にエンジンがオフ状態で「この仕事をやる」と選択した場合、やはりそこには意欲がついてこないでしょう。
スピードや成果が上がりにくく、困難に直面した時も何としてもやり遂げるだけの胆力が湧いてこないかもしれません。
これが「本人の意思を明確にする」この意義です。
点検することでスタンスを整理できる
会社員として働いていると、
全ての仕事にエンジンをかけられないこともあるでしょう。
しかし自身のエンジンがちゃんと点検できていれば、エンジンをかけられない仕事をどう扱うかも整理が可能です。
今はとにかく割り切ってやり切る。
この仕事の先に待っている、エンジンをかけられる仕事の為に頑張る。
思い切って環境を変える
このように整理できると、精神衛生的にも健全な状態を保ちやすくなると思います。
一方で整理できていないままだと、
「なんかこの仕事面白くない…。」とモヤモヤを抱えたまま、パフォーマンスも評価も上げられず苦しむことにもなるでしょう。
こういった意味で、
職場においても、周囲の人がエンジンの点検に手を差し伸べることは有効だと私は考えています。
「あなたのエンジンかかってる?」
そんな、整備士さんのような気持ちで問いかけて頂くとよいのではないでしょうか。
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