目標設定何から始める?
わたなべあやかです。
コーチングスキルや心理学をビジネスや仕事に活かしたい、マネージャーやリーダーの皆さんに向けて情報発信しています。
今回のnoteでは、
コーチングでは目標設定をどのようにやっていくのか。
その具体的なフローについて書いていきます。
皆さんが普段目標を立てる時と、順番が少し違うかもしれません。
どう違うのか、そのメリットが何なのかお伝えしていきます。
GROWモデル
コーチングのフレームワークの一つであるGROWモデルをご紹介します。
John Whitmore氏が確立し、
問題解決・目標設定・業績向上の為に世界中の様々な場面で利用されています。
この順番でコーチングを行うことで、
自発的に考え、気づきと学びのサイクルを回せるようになると言われています。
GROWというのは一連のフローの各ステップの頭文字をとったものです。
ひとつずつ詳しくみてみましょう。
GROWモデルフローにおける各ステップ
G (Goal)
目標の明確化を行うフェーズです。
今後どのような状態になりたいのか。何を達成したいのか。
目標達成後のイメージなどを描いていきます。
R (Reality)
現状の明確化を行うフェーズです。
今の問題や課題は何か。
目標に対してどんなギャップがあるのかをみていきます。
O (Options)
様々な選択肢を作るフェーズです。
目標と現実のギャップを埋める為に、何ができるのか棚卸しします。
自分の強みや能力・経験や学び・財力や人脈など自身の中にある多くの資源を発掘していきます。
W (Will)
行動計画を決め実行するフェーズです。
多くの選択肢の中から何をするのか決め、実際に実行していきます。
実行する中での学びから更に行動計画をアップデートして継続していきます。
未来のビジョンを描くことからはじまる
このGrowモデルでの目標の描き方には、大きな特徴があります。
それは
「何はともあれ未来のビジョンを描く」
ということです。
普段皆さんが目標を描く時、どんな風に描くでしょうか?
職場で目標を描く時、
今年一年間の目標を立てる時。
多くの人は「現実を起点として目標を描く」のではないでしょうか?
「今TOEIC500点だから、次は700点」とか。
「今チームリーダーをやっているから、次はマネージャー」とか。
コーチングで目標を描く時は
今この地点の現実を一旦脇において
「本当のところ自分はどうしたいんだっけ?」から始まります。
心の底に眠った大胆な目標を掘り起こす
この最大のメリットは「大胆な目標を描きやすい」ということです。
一度GROWモデルで目標を立ててみると分かるのですが、これを実際にやってみると、実に大胆な目標がたくさん出てきます。
「いや、無理でしょ!」
「夢見すぎでしょ!」
と思わずツッコミたくなるようなもの。
しかし、
それこそがその人が持っている本当の目標です。
現実を生きる中でモヤがかかってしまっていたり、
小さくなってしまっているかもしれないけど、
その人の中にある大切な想いです。
しかし現実を起点として目標を描くと、現実にある様々な壁が脳裏をめぐります。
そして、自分自身でツッコんでしまうんです。
「いや、無理でしょ!」と。
結果として、目標は小さくまとまりがちです。
人の中にいかに大胆な目標が眠っているか。
ぜひ一度GROWモデルを通じてその素晴らしさに触れてみて頂きたいと思います。
次回以降も引き続き目標について書いていく予定ですので、またよろしければ読みにきて頂けると嬉しいです。