
本当にやりたいことを目標に設定する
わたなべあやかです。
コーチングスキルや心理学をビジネスや仕事に活かしたい、マネージャーやリーダーの皆さんに向けて情報発信しています。
今回のnoteでは、
3種類の「やりたい」について解説します。
私達が「この先これをやろう」と目標を考える時、そこには3種類の「やりたい」が混在しています。
それぞれの違いと、目標として設定する時はどれを意識すれば良いのかみていきたいと思います。

3種類の「やりたい」
早速3つの「やりたい」とそれぞれの違いをみていきましょう。
Hope to
「こうなったらいいのになぁ」という願望です。
「一生遊んで暮らせるといいなぁ」とか、
「宝くじで一億円当たるといいなぁ」とか。
(人によってこの本気度は異なりますが)
それが起こることを望んでいるものの、自分自身の手で確実に現実化させていこうとは思わない、憧れのような願いです。
Have to
「これをしなければならない」という目標です。
組織や家族の一員として、何かの役割やミッションを果たさなければならないという責任がベースになっています。
「○○○円くらいの収入を維持しなければならない」
「周囲からの期待に応えないと失望される」
など、達成しないと起こってしまうネガティブな事態を回避する為の行動もこれに含まれます。
Want to
自分が「これをやりたい」と思う目標です。
Hope toと同じようにそれが現実化することを望むものですが、こちらは自身の手で実現していきたいと思えるものです。
コーチングで取り扱う目標はこのWant toを扱うと良いと言われています。
その人の真の願いだからこそ、
目標達成するだけの底力が湧いてきますし、背伸びした手段を取ったり大胆な選択を行いやすくなります。
職場で混在しやすいHave toとWant to
会社員をやっていて、
特に混在しやすいのがHave to とWant toではないかと思います。
誰かから指示された仕事をやるのではなく、自分自身で仕事を作り出している場合は、特にどちらなのか判別がつきづらいでしょう。
判別の手段として以下の2つの問いかけがあります。
仮に職場や立場が変わったとしても同様のことをやりたいか
仮に給料などの報酬がないとしてもやりたいか
上記のような問いに「YES」と答えられるならば、それはWant toであると言えるでしょう。
会社員とか何かの役割であるという肩書きを外し、素体であるあなた自身が叶えたい目標である可能性が高いでしょう。

会社の目標にWant toは含まれているか
ぜひ、試しに自分が職場で立てている目標をHave toとWant toに区別してみてください。
やはりどうしてもHave toに該当する項目の多い方が多いのではないかと思います。
それだけに、職場での仕事というのは
「やりたい」という健やかな精神エンジンではなく、
「やらなければ」という、やや強迫観念的な精神エンジンで動いていることが多くなります。
「それが仕事だ。」というものかもしれません。
しかし、この状態で走り続けることは中々に困難です。
また、その人の可能性を引き出すような、大きなステップアップにも繋がりづらいかもしれません。
その為、
一見have toばかりになってしまいがちな職場の目標の中にも、しっかりWant toを見出していくこと・加えていくことが大切なのではないでしょうか。
もしあなたが誰かの目標を一緒に立てていく立場にあるならば、
ぜひ一度、
「この目標に本人のWant toは入っているのか?」
という目線で見てみて頂けると嬉しいです。
もし、
「Want toが無さそう」
「本人のWant toがよく分からない」状態であれば、
目標を確定する前に、2人で話せることがたくさんあるかもしれません。
ぜひその人のWant toを一緒に探って頂けると嬉しいなと思います。
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