縁側未来予想図を描いて
8月某日。
寝ぼけ眼を擦りながら、スマホを開いてその日付を確認するまではいつも通りである。いつもだったらここで朝ごはんに繊細な胃腸を労わるはちみつヨーグルトを身体に染み渡させるのだが、その日は朝食そっちのけですぐさまメッセージアプリを開いた。
なんて書こうかな、ああかな?こうかな?
まず最初はやっぱり「誕生日おめでとう」だな。絵文字は、、クラッカーのやつにしようか、いや食べることを何よりも幸としているあの子にはケーキの方が良さそう、なんて頬を緩ませ口角を上げながら、私は1文字1文字メッセージを綴る。
結局、ケーキもクラッカーも、なんなら渡していないプレゼントの絵文字まで盛り盛りにして送った。
この日は、親友の誕生日。
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