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放射線治療スタート #1・#2

3.3.2022  9:30am


初日に感じた事



去年6月に癌摘出手術を行い
8月から今年1月までの7ヶ月間
キモセラピーを受けてきた



キモセラピーでは抗がん剤と
その副作用を抑えるための
いくつもの薬を併用していたため
脱毛や便秘・食欲不振・
免疫低下による細菌感染などに苦んだ




そして今日


ひな祭りから放射線治療スタート




と言っても実は
これを書いているのは治療二日目


すでに2度の放射線治療を
受けた上でこれを書いている


なので二回目に受けたことで
初回に受けた疑問や解消した事を
追記していく





さぁ放射線治療とは
どんなものなのか





受けた箇所は痛いのか
熱いのか
ビリビリするのか
ヒリヒリするのか





謎すぎて妄想がすごい





初日


朝9時半に呼ばれていたので
30分前の9時に家を出る



フリーウェイの渋滞等なく
予定通りオンタイムで到着‼️


まずはほっと一安心


受付でチェックイン


なぜかco-pay代は請求されなかった
二日目も請求なし




おそらく毎日通うことになるので
のちにまとめて請求するのだと思われる




受付では私の名前や
メディカル番号が書かれた
リストバンドを作ってもらい
それを受け取る


パーキングチケットはあるか聞かれ
渡すとバリデーションを付けてくれる


エレベーターで地下Aへ
Waiting Roomで名前を呼ばれるのを待つ


ずっと気になっていたが
A階とは「地下2階」のこと




2回目の今日治療に行った際
エレベーターに一緒に入った女性が
M階のボタンを押したのだ



お!M階とな…



1人ドキドキしながら待つ


そしてすぐに停まった階がM階
次に続いたのがA階

お〜


地味な事だが
自分が不思議に思っていた事が
少しずつクリアになってくると
それだけで不安が取り除かれ
安心する




それにしても初回も2回目も
待てど暮らせど
一向に名前を呼ばれないのはなんなんだ


この2日平均して30分は待たされている



なぜこんなことを言うかと言うと
キモセラピーを受けているときは
ものの5分から10分で名前を
呼ばれていたからだ




初日は何かのミスで
技術者の方に私がチェックインした事が
伝わっていないのかもと
気が気でなかった




が今日も同じように
30分ほど待たされた時


あ〜ここの施設は
“そう言うところ”なんだな

ストンと落ちた


そうやって自分で少しでも
イライラやソワソワを
解消していかないとやってられん




やっと呼ばれ中へ



まずはガウンに着替える



ロッカールームほどしかない
小さな個室が5つ

ちなみに奥から2つ目と3つ目は
鍵が壊れている


ここでガウンに着替えて出てくるよう
指示を受ける


前開きだったか後開きだったか
定かではなく

少し考えたところで
普通に服を着る感じで
前開きの状態にして出て行った


脇が妙にスカスカだなと思い
ふと見ると脇から乳首丸出し



わお💓


先ほどのナースが少し離れたところで
私を待っていてくれ
慌てふためく私を見ながら
「次回からは後ろ開きで出てきてね」
と笑った


二日目の今日


初日の教訓を得て
割烹着を着るように
後ろ開襟にして正しく着る



その際にも注意


はだけて背中丸出しにならないよう
紐を首の後ろから
一本前へ持ってくると落ち着く

こんな感じね



治療や手術をする際のポイント
覚えておくと良いですよ


その後シュミレーションの日と同様
治療をする部屋に入る前に
名前と生年月日を言うよう指示される



これは同姓同名の別の患者が
間違ってきていないかを確認するため




私である事が確認され
いよいよ放射線治療用の
大きな機械がある部屋へ




シュミレーションの時もそうだったが
心地の良いゆったりとした
ジャズが流れている


この音楽は日によって変わる


聞きたいジャンルがあれば
リクエストをすることも可能



これはどこかの病院の
ウェブサイトで読んだが
放射線治療を受ける際に
時間の経過を知る目安になるそうだ


患者の気持ちを
リラックスさせるためにも効果あり




先ほど受付で渡された
リストバンドをナースに渡す




すると口早に



寝台にガウンを体半分だけ脱ぎ

仰向けになり両手を上げて
横を向きジッとしているように


と指示された


え、え?


と思いながらも
言われた通り指示に従う


この寝台はスライド式で
大きなマシンの方へとタンカーの如く
上下左右に私を乗せて移動する


丸い機械が私の胸の真上にくるよう固定
四方の壁から出ている緑色のビームで
十文字を作り私の胸につけられた
タトゥーの点に照射位置を合わせる


イメージ的にはこんな感じ

実際はガウンは半分脱ぐ
顔は右を向ける
両腕を上げキープ




太ももの後ろに青い三角の
ポリエステル製の台を置かれるので
その上に足を伸ばして乗せる

すると自然と膝が曲がり体勢が安定する


そして形容し難いのだが
みぞおちの部分に
軽くて黒い物体を置かれる


初日は担当ナースが
私に今日の流れを一切説明せず
いきなりこの体勢から
意味の分からない物体を
みぞおちに置かれ

似たような作業を
何回も繰り返しているので
一体何をされているのか
何をしているのか分からず
不安で途中何度も話しかけようと
したのだが





DON'T MOVE!!!




と怖い声を連呼され
終わるまで声を出すことも
許されなかった



私は頭の中がはてなだらけで
されるがまま


「I just wanna know 
what you guys are doin'」



と伝えたのだが


「JUST・DON'T・MOVE, OK??」


と怖い顔で私の質問を無視され続けた




もちろん治療が終わった後で
何をしていたのか説明してくれたが
これはあまりにもヒドい




もし私が何も言わず終始黙っていたら
きっと説明もしてくれなかっただろう




例えば
「声を出したり頭を動かすと

正確な照射位置がズレてしまうため
質問は後からしてね」



とさえ言ってくれれば
それだけで患者の気持ちは落ち着く




ナース達は窓のない地下2階で
癌患者だけが入れ替わり立ち替わり
しているせいで
頭がおかしくでもなったのだろうか


まるで板の上のマグロような扱いだ





しかも彼らがイライラしてたのは
何かしらの理由で時間が押していたからサッサと終わらせたかったんだろうなと
想像はつく


だからこそ


放射線治療を今日初めて受ける
癌患者の心細い気持ちに
寄り添って欲しかった




これはきっと私だけが
感じている事じゃない



他の患者さんもきっと
同じ思いをしているはずだ





もちろんこの先
25Treatsも受けていくのだから
そのうち分かってくるんだろうけど



初日にあの物言いは
人間の尊厳すらも奪われた気持ちになり
とても悲しくなった


これは私の大切な治療だ
私はマグロじゃない


2回目の今日は
どう思われても関係ないと腹を括り
しっかり始まる前に聞きたいことを
確認させてもらった




*これから行う工程は初日と同じか?
同じ
(ただ初日は再確認する事が
多かったので1時間がかかった)



四方の壁から放たれている
緑のビームは何?放射線??


このビームは治療が始まると
私の胸の上のタトゥの点に
上下クロスして当てられる



→ NO

これは単なる緑色の光
放射線を当てるための範囲を
正確に測定するためのビーム



*治療中の写真を撮ってもらえないか
始まる前後はOKだが
治療が始まったらNG




*私は放射線治療を受けた事がある人から
放射線治療を受けている時間は
たったの5分くらいだけ
と聞いていたが


何度も何度も機械を止めては
息吸って吐いてと繰り返しているので
頭を動かすこともできないし
何をしているのかを
しっかり説明してほしい



そしてここにきて
ようやく治療の工程を
細かく説明してくれた


放射線治療の工程



⑴ 緑色のビームを使い
X-Rayで正確な照射位置を測定(10分)



⑵ 1回目の放射線照射
分厚いゴム製の板を乗せ
真上から照射/10分



⑶ 2回目の放射線照射
左横から照射/5分



⑷ 3回目の放射線照射
背後から照射/5分





⑴は先ほどの緑のビームで
照射位置を確認し
その後大きな丸い物体を頭上に固定
息を止めた状態でX-Rayを撮る



⑵ここからが放射線を実際に当てる治療
*治療は3箇所のアングルから照射



まずペーパーナプキンを私の左胸に置き
その上にずっしりと重い
ベージュ色のゴム板
を置く


その二つと私の胸板を紙テープで固定


この状態をキープして
ナース達は一旦部屋から出て行く


そして壁に掲げられた
「BEAM in USE」という
緑のランプが点灯すると
同時に”バチン”と大きな音がして
”ビー”というビーム音が鳴りはじめる



この際に放射線が
頭上の丸い物体から出ている



壁のスピーカーから
Breath in and hold it!!
と聞こえるので息を深くし止める



数秒後に
Breath!!
と言われるので息をする

その後ナースが部屋に戻り
先ほどのゴム製の板などを外す



またナース達は部屋から出ていき
⑶と⑷でも同じように
息を吸って止めて・吐いてをマイクで支持


この間は結構長い間息を止める


頭上の丸い大きな物体は
1️⃣真上
2️⃣真左
3️⃣背後

の順に動く
+白い板も同様に移動している


ちなみに放射線を浴びている間
私の頭上に設置された
大きな丸い物体の中を覗くとこんな感じ


上下にいくつも太い針のようなものが
並んでおりそれが少しずつ開いたり閉じたりしながら形を変えている




私の両サイドには
大きな白い板のようなものもあり
左側の板も⑵と⑶の工程で
ゆっくりと動きながら
位置を微妙にずらしていく








これが放射線治療の全貌






放射線が出ている間は
部屋に結構大きめの
ビーム音が鳴っている



その間痛みもないし
ズキズキもないし
赤みも出ない


目に見えた変化はない


ただ前回お伝えしたように
2〜3週間辺りから倦怠感やダルさ
それと照射されている箇所の皮膚が
赤く炎症を起こすような状態になるらしい


まだそこまでの変化は
今日までには見られない


一つだけ気になる事


副作用なのかどうか分からないけど
昨夜寝る前に両足が浮腫んで
ゾウのようになった




痛くて寝られなかったので
圧縮ソックスを履いて寝た



二日目の今日も浮腫は消えず
病院にそのまま圧縮ソックスを履いて
出向いた


写真にチラッと見えているのがそれ



このソックスを教えてくれたのは
抗がん剤で辛かった時に
たくさんスープストックを作って
渡してくれていたチカちゃん


詳しくはこちら↓





今回も放射線治療の初日の朝
彼女から下記のようなテキストが入った

今日から新しい治療のスタートですね!
不安もあるかも知れませんが、若い頃から色んな事を乗り越えてきたあやかさんだから余裕のよっちゃんですよ💪❣️

LoveとHugを送ります❤️✨
チカちゃんからのテキストより



じわーっと心があったかくなって
嬉しかった



チカちゃん
いつもそばに居てくれて
ありがとう






土日挟み月曜からまた毎日病院だ




英気を養ってまた治療に専念します!



いつもスキやコメントで
応援して下さっているみなさんも
ありがとうございます!


みなさんが読んでくれていると思うだけで
一人じゃないんだと力が湧いてきます

これからもよろしくお願いします!!

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