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【新潟発】菊を食べるなんてもってのほか?食用菊「かきのもと」を収穫して食べてみた。
綺麗道です。
今日は秋の旬の話。
秋にはいろいろな旬のものが出回りますが、
”かきのもと”って聞いたことありますか?
(・・・人麻呂じゃないよ。)
”かきのもと”とは、
食用菊のこと。
新潟県を中心に、
東北・北陸地方の一部では
菊を食べる習慣があります。
「え?菊を食べるって?」
驚きましたか?
その歴史は案外古く、
江戸時代から食用が始まったと言われています。
エディブルフラワーの先駆け的存在
”かきのもと”
今日は新潟の郷土食ともいえる
”かきのもと”をご紹介。
かきのもとの由来
にしても、”かきのもと”って聞きなれないですが、名前の由来は何なのでしょう。
諸説あるようで
●生け”垣”の根元に植えたから
●”柿”の木の根元に植えたから
ともいわれます。
今では
●”柿”の実が色づいてくる頃に赤くなるから
が一般的といわれているとか。
今では促成栽培なども盛んなため、8月中旬~12月中旬と長く出荷されるようにはなっていますが、
かきのもとの一番の旬は10月。
そう、秋が旬の食べ物なんです。
かきのもとの栄養成分
水分 91.5%
たんぱく質 1.4%
炭水化物 6.5%
食物繊維 3.4%
【ミネラル類】
ビタミンA 67㎎
ビタミンB1 0.10㎎
ビタミンB2 0.11㎎
葉酸 73㎎
ビタミンE 4.6㎎
ビタミンK 11㎎
カリウム 280㎎
カルシウム 22㎎
鉄 0.7㎎
マンガン 0.36㎎
参照*新潟市HP
何気なく食べていましたが、ミネラルもしっかり入ってるんですね。
この他にも
●抗酸化作用のある
ポリフェノール類(アントシアニン・フラボノイド・クロロゲン酸)
●抗炎症作用がある
テルペン酸
なんていうものも含まれているとか。
単なる花を食べているという印象でしたが、ちゃんと嬉しい成分も入っているんですね。
やるじゃん。かきのもと。
かきのもとをもぎれ
では、ここまでは前振りで(長いな前振り)
先日、じいちゃん畑で
実際に収穫したときのことをご紹介します。
やっぱり見てみないことには始まりませんから。
畑にいました”かきのもと”
普通だったら鑑賞用だと思わせといて・・・
新潟では食べますから。
はははは。どうだ!
花をもぎります。
ここでは乙女の心を思い起こしながらもぐのがコツです。
『花の子ルンルン』の気分でルンルンもぎましょう。
そう、幼き頃の、純粋でうぶだったあの頃の自分です。
・・・
思い起こせましたか?
さぁ、たくさんとれました。
かごいっぱいの菊。
このままでは食べられないので、ここからもうひと作業。
花びらをもぎります。
【用意するもの】
ごみ袋
花びらを入れるボウル
乙女の心
花には軸があるのでここからはずしていく作業になります。
こんな感じになっています。
ここからただただ黙々と花びらをもぎます。
ここでも乙女の心が出てきます。
花びらを抜きながら
「スキ・キライ・スキ・キライ・・・」
そう、花占いまでできてしまうんですよ。
ま、そんなことしてたら日が暮れますので、猫の手も借りながらさっさと終わらせましょう。
もぐときの注意点ですが、真ん中の花びらの短い部分(花弁)は少し苦いのでここは抜かずに、周りの長い花びらを抜いていきます。
こんな風に真ん中を押さえながら周りの花びらを抜くとやりやすいです。
子どもたちとやると何でもありなので、軸が入ろうが何が入ろうが最終的には何でもよくなります。
途中嫌になりながら、ようやくもぎおわりました。
大きなボウルと鍋で3個分の菊。
綺麗道さん欲張り過ぎです。
ゆでろ
大量の菊たちを湯がいていきます。
色が抜けてしまうのを防ぐために、お湯には酢を入れてからゆでます。
ゆで時間は箸でゆっくり5~6回かき回すくらいで大丈夫です。
ゆでる。
ゆでる。
結局、3回茹でました。
だからこんなに欲張らなければよかったのに・・・。
湯がくことでボウル2個分まで減りました。
それにしても多過ぎました。
(激しく後悔)
この菊ですが、扱いを楽にする方法として、丸めます。
いわば菊ボール。
冷凍するときも菊ボールにしてジップロックに。
すぐ食べる分を容器に移し、あとは冷凍にします。
かきのもとを食べてみよう
さぁ、ここまで手間暇かけましたからあとは思う存分食らいましょう。
菊ボール。そのままだし醤油をかけて。
あとはおひたしにして食べることが多いです。
色がきれいなので、あえるのもおすすめです。
春菊と一緒に。黄色が映えます。
小松菜と一緒に。紫も素敵です。
みそ汁に浮かべても彩り豊かです。
味はというと・・・
「花食べてる」感じ 笑
花びらっぽい香りがして、
少しだけ苦みというか味わいはありますが、そんなに強くはないです。
「味わうというより目で愛でる。」
そんな感じで食べることをお勧めします。
最後にもってのほか
実は色によって呼び名が違いまして、
紫が「かきのもと」
黄色が「もってのほか」
といいます。
覚え方は
「かきのもとなんてもってのほか」
覚えました?
(覚えないわ)
新潟ではこう呼びますが、
山形では紫が「もってのほか」、
黄色が「かきのもと」というらしい。
じいちゃん説。
信じるか信じないかは
あなた次第です。
今日は、
新潟名物「かきのもと」を「斬る」でした。
(斬ったのか?)
ここまでお付き合いくださり
ありがとうございました。
さぁ、あなたもレッツもぎもぎ!
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