緑あふれる街へ
『The Curious Garden』
グレーの、自然が失われた街。
ここに住む主人公リアムは外が大好き。
みんなが外に出たがらなくても
ひとり、探検に出かける日々を送っています。
ある日廃線になった高架鉄道で見つけた
ちっぽけな草花たち。
ほんの少ししかない
枯れかけている
やり方がわからない
でも、なんとかしたい!
手探りながらたいせつにお世話をするリアム。
やがて、そのほんの少しの緑が
次第に廃線を溢れおち移動を続け
色がなかった街中が緑にあふれていく…
きれいなメロディーがどこからともなく
聴こえてくる最後のページ
希望に満ち溢れ、眺めると元気が出てきます。
最初のページと何度も見比べては
にこにこ対話しているわたし達にとって
この絵本はスペシャルな一冊なんです。
植物の生命力は "Wonder"そのもの。
そしてもう一つ、わたしが大好きなポイントは
リアムとその成長についてです。
植物たちが眠っている冬の間も 春に向けて
ガーデニングを学び 必要な道具を揃える姿
大人になっても 植物と寄り添い共に生きる姿
そしてその背中を見ながら生きる子ども達
ほんとうに愛おしく感じます。
ひとりの力でも変えられるものはあるんだ。
ひとりの男の子の行動がなければ
このガーデンは実現しなかったのだから。
子どもも大人も
明るく前向きな気持ちになれる絵本です。
ニューヨーク・マンハッタンの
ハイライン・パークの実話に基づいたお話。
翻訳版も出ています。
機会があれば一度
開いてみてください。
『The Curious Garden』
By Peter Brown
『ふしぎなガーデン』
ピーターブラウン作絵
千葉茂樹訳
ブロンズ新社
#英語絵本
#ニューヨーク
#絵本大好き