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香川でうどんを食べるなら

うどん県民の悩み

糖尿病とかそういうのではなく、単純にどこに行けばいいのだろうと迷うのです。

選択肢が多すぎるのも困りものである

一説にはコンビニよりもうどん屋の方が多いという噂のうどん県ですが、まあ確かに街中で石を投げればうどん屋に当たるくらいの数はありそうです。その中には香川県民のはなまるうどんや他県民の丸亀製麺もありますが、とにかくうどん屋は多い。ある程度お気に入りのうどん屋というものはありますが、それでもあちこちに色々なうどん屋があり、それぞれ個性が違うのでどこか一つをおさえていれば良いというものでもないですし、新しいお店もできるのでそちらもある程度おさえて…と考えてあちこち巡っている人も居るくらいです。

お店によって違う味

おいしい讃岐うどん店の特徴は、すべての店がそうとは限りませんが、自分のところで麺や出汁を作っていることです。丸亀製麺でも店内で製麺をしていますが、お店によって使う小麦が違ったり作り方が違ったりするので、基本的には味音痴の私でも分かるくらいお店によって味が違います。お店独自のメニューというものもあります(バカ一の釜バターうどんとか)。出汁や麺などの素材の違いから料理としての違いもあって、うどん屋巡りをする人が絶えないのはそういうところがあるからなのだろうと思います。

どうやって探す?

県民なら友人知人の会話の中で、というのもありますが、皆が皆うどんに詳しいわけでもなく、県民でなければ食べログなどの商業系情報サイトに頼ることも多いのではないでしょうか。
ということで、お勧めのサイトを紹介します。

地元紙のデータベースサイトですが、閉店した店の情報がそのまま残っていることもあるようで、こちらで調べた後にGoogleマップなどでダブルチェックしてから行くのが良いと思います。

香川県観光協会のサイトです。讃岐うどんについて“もうちょっと”知りたいと言うときに使えるのかな、と思っています。

地元のうどん系YouTuber、というところなのだと思います。以前は“客側”の視点でのレビューが多かったのですが、最近は“あちら側”に軸足を移しつつあるのか、ちょっと面白味のない感じがしています。とまれ、映像の持つ情報量は多いですから、役に立つのではないかと思いますが、ただ、データベースとしての使い方はYouTube故に難しいところがあります。毎回視聴してその中から自分の好みに合いそうなお店を見つけていく、というのが良いのではないでしょうか。

私のお勧め

自分のお勧め店をいくつか紹介しておきます。

ここはお店ができた当初から通っていた店ですが(家が近くなので)、あっという間に人気店になっていました。釜バターうどんという武器のあるお店で、県外客(であろう人たち)はこれを頼む人が多いようですが、しょう油うどんに生卵を落として頂いてもとても美味しいです。とにかくコシのある麺が特徴です。大人気店で、朝七時頃に行っても十メートル以上の待機列ができています。サイドメニューなどが食べられなくても良いのであれば、閉店1時間前くらいに行くと良いと思います。ここは新しいうどんしか出さないので、いつ行ってもおいしいうどんが食べられます。

高松市の街中にあるので車で行く場合は駐車場の確保が難しいです。時々店の前に路駐しているバカどもがいますが、県警本部がすぐ近くです、決してアホな真似をされませぬよう。
バカ一の“堅い”麺と入って柔らかめの麺で、半玉があるなど観光客にも入りやすいお店です。ここのお勧めはなんと言っても天ぷらです。うどんもおいしいですが、口の悪い先輩に言わせると「あそこは天ぷらだけがいい」といわれるくらい天ぷらが美味しいのです。美味しい天ぷらの秘密は、客から注文を受けてから作り始めること。お店に入るとお姉さんから天ぷらの注文を聞かれます。勿論断っても良いのでしょうが、折角竹清に来て天ぷらを食べないのはそれこそ香川で讃岐うどんを一杯も食べないのと同じくらいもったいないことです。時間帯によって注文できないものもありますが、玉子とちくわは大抵ありますから、これらは絶対に注文すべきです。
開店前から行列ができますが、三十分くらい前に行けば早いうちに店内に入れるのではないでしょうか。

市の中心から外れますので、車での移動が必須のお店です。
他のお店とは少し違った出汁のお店で、いりこだしなのでしょうが、他の店と比べても個性が目立ちます。ひやかけ、かけうどんで楽しむのが良いと思いますが、私のお勧めは冬に出るしっぽくうどんです。バラエティ豊かな具材と優しい出汁が絶品です。

こちらは更に山間部に入るので、車が必須です。高松空港から近いですので、そちらから来られる方はお勧めです。
このお店はでっかいかき揚げが特徴です。周りの食事中のかき揚げの大きさを見てからうどんの量を決めないと、お腹いっぱいで残してしまうかもしれません…。値段は讃岐うどんの平均からすると少しお高めかもしれませんが、美味しいのは間違いありません。かき揚げを頼むとむしろお得感があるくらいです、ぜひ。

長い行列がステータスになるような観光地化したお店はあまり好みではないので、美味しくてもあまり行かないのですが、ここはふと行きたくなるお店の一つです。
釜玉うどん発祥の店、なんて言われ方もしますが、どうなんでしょう?そこのところは詳しくないですが、学生時代(二十数年前)でも車を持った学生が釜玉を食べにこの店に行くくらいには有名でした。
シンプルに釜玉うどんも良いですが、私は「かまたまやま」といわれる釜上げ玉子山かけうどんがお薦めです。わさびを少し入れるとなお美味しい。
ここも山間部にあります。駐車場は大きくいくつかあるので困ることはないでしょうが、炎天下、行列に長時間並ぶ覚悟で、暑さ対策をしっかりしていって下さい。

私はここに思い出を食べに来ている、と思っています。
元々市内西部の住宅街?にお店がありまして、私が初めて行ったときはそのお店に行きました。勤め始めて最初の夏の昼ご飯、上司と先輩に連れられて行ったお店で、土間で渡されたどんぶりに入った麺にしょう油をかけて食べたうどんの美味しかったこと。香川県民とは言え島嶼部出身故にうどん屋の作法には詳しくなかったのですが、ここで色々と教えてもらった気がします。
有名店故にお客も多く、やってきた車が近隣のスーパーなどの迷惑になっているのが常態化した結果、郊外に移ったのが現在のお店です。
お店の顔だった”るみばあちゃん”も亡くなり、正直美味しいのかそうでないのか、正確なジャッジを下せませんが、自分では美味しいと思って通っています。お勧めは勿論しょう油うどん、冷やに生卵をかけて食べるとなお美味しいです。

カレーうどんを食べるならここ、古川うどんがお薦めです。ここのお店のカレーうどんを頂いてしまうと、他のお店のものは手抜きに感じてしまう、そんなお店です。…そういう意味では県外の方にはお薦めできないのか…?とにかく美味しいのです。
かけうどんなどの通常メニューも美味しいですが、もしお腹に余裕があるならカレーうどんをお勧めします。とり天などの天ぷらを突っ込めば更に美味しく楽しめます。今日も頂いてきましたが、絶品です。
市内にありバス停も近くにありますが、少しわかりにくいところなのでマップアプリを使って迷わないようにしてください。

釜揚げうどんならここでしょうか。ここも有名店ですので結構並びますが、美味しい出汁と麺を味わえるとおもいます。道のすぐ横にありますから迷いにくいと思います。
出汁の注ぎ方には注意が必要ですが、釜揚げうどんを売りにしている店は同味ようなやり方をするところが多いですから、釜揚げ好きの方はここで学習するといいかもしれません。

四国村という地元の民俗資料館的な野外博物館の隣にありますので、こちらにお立ち寄りの際にはついでに寄ってみるのもいいかもしれません。ここも観光地化したお店ですが、食券方式ですので、県外の方には注文しやすいかもしれません。

うどん以外の麺類でお勧めをいくつか。
ラーメン屋はここ「あぶらやらーめん」がおすすめです。でっかい“肉の塊”が食べ応え十分です。讃岐餃子もあつかっているので、ラーメンを食べたいならここをお勧めします。

うどん屋巡りに飽きておそばを食べたい…というときにはこのお店がお薦めです。週末のお昼しか開いていないのでうどん屋っぽい感じがしますが、お姉様方の柔らかな雰囲気のお店で、勿論おそばも美味しいです。

香川県と言えばうどん、ですが、そうめんどころでもあります。ですが、四国側ではいつでも食べられるお店がありません…小豆島に行かなければいけないようなので、四国側ではこれらをお楽しみください。

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