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やかん蒸糸(やかんじょうし)

やかん蒸糸(やかんじょうし)

意味
やかんの口に糸を通して、お湯を沸かし出る蒸気を利用して、古い糸を真っ直ぐにする作業。
糸を再利用するための過程として行われる。

使用例
祖母は毎晩、やかん蒸糸で古い糸を整え、新しい服を編んでいた。

類義語
・糸蒸し
・蒸気伸ばし
・糸通し蒸し

エピソード
大阪府高槻市で生まれ育った昭和5年生まれの女性は、母親が家で内職をしているのを見て育った。母は古い糸を解き、洗い、やかんの蒸気を使って糸を真っ直ぐにする「やかん蒸糸」を毎晩行っていた。やかんをジャンジャン沸かし、その蒸気を利用して糸を真っ直ぐにする作業は手間がかかる。子供たちは、糸を巻き取る手伝いをしながら、母親の手際の良さに感心していた。母が作る服は、見た目も美しく、学校の先生からも感心されるほどだった。

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