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さくじ拭き(さくじふき)

さくじ拭き(さくじふき)


意味

米ぬか(さくじ)を布で包み、清掃や磨き上げを行う所作。昔ながらの生活の知恵。


使用例
さくじ拭きで床を磨いたら、木の板がツヤツヤになった。

類義語
ぬか磨き

灰汁磨き
自然拭き

エピソード
宮城県白石市の昭和初期の家の子どもたちは「さくじ」を布に包み、それを床や台所の板の間にこすりつけて掃除をした。特に米ぬかの持つ天然の油分が汚れを浮かし、磨き上げ効果をもたらしていた。その結果、板はピカピカに輝き、触るとしっとりとした手触りになったという。

米ぬかは脂分や研磨作用を持つため、木材や陶器の汚れを取ると同時に、表面にツヤを与える効果がある。化学洗剤が一般的でなかった時代、農家などでは米ぬかを有効活用して清掃を行うことが当たり前だった。

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