訳の可能性 ~ポケカラ『Daydream Believer』
翻訳は、その時、その場所、翻訳者、読み手、など諸条件によって柔軟な変化を見せると思う。
例えばこの曲。
the monkeysによるdaydream believer。学校のアイドルとお付き合いが始まり、幸せいっぱいで昼間から夢見てるみたいだよー、と、浮かれ眼の主人公を歌った歌。よく歌詞を読み解くと確かにそれで良い、それで合っているのだろう。
しかし、何しろなんて平和で穏やかで、ハッピーなメロディとサウンド!まるでこの青年は、現実離れした幸せな白昼夢に微睡んでいるみたい・・・!!そう、なんていうか、大人の優しいおとぎ話のよう・・・
という訳かどうかは知らないが、忌野清志郎による日本語訳版(ZERRY氏訳)は、なんとオリジナルとは真逆で。彼女と別れて、幸せだった日々を今更ながらに思い返す設定となっている・・・。
そして、なぜか後者の方がしっくりくると、私には思えてしまう・・・。夢見がちで現実逃避している主人公という設定にぴったりとはまっているのだ!
決めては後半に、you once thought of me as a white knight on a steed(君はかつて一度、僕のことを白馬の騎士だと思ったね)と、すでに過去形となっているフレーズが出てくるからだ。かつては、一度は、と、今はもうそうではない、というほのめかしを感じて私は仕方ない。
たったこの一行のフレーズだけど、私の中での、この曲に対する印象はガラリと変わっつてしまった。
さて、皆さんはどう思われますか?翻訳って、本当に自由で、だからこそ本当に責任重大で、難しい☆
宜しければ、ポケカラアプリで歌ってみたのでお訊き下さい☆↓↓↓
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