home
みんな なぜ歌うの
僕には揺り起こせない世界のお話
おとぎ話
まだ暮れきらぬ地 ひとり
振り落とされた
さあ息を吐き戦いに出るような
ドアの前
烏鳴き
夕やけ小やけまでも憎い
愛されたかった
愛されたかった
そんな当たり前よりもっと前の
息もできぬような
生きていけぬような
暗がりがなぜに帰りつく場所
布団かぶったって
じっと願ったって
おだやかな箱にはならないよ
おとぎ話ではないから
まだ明けぬ空
息吐けぬまま覚めた
泣きじゃくりは罪かのように責めるから
home, まやかしの言葉
晴れの日のチャイムまで憎くなる
愛され方はどこにもないよ
誰も教えてはくれなかった
生きているのかも分からないような身は
にぎやかしの歌列を抜け
愛されたかった
愛されたかった
そんな当たり前よりもっと前の
息もできぬ家
生きているのかも分からない
心引き摺って
home, 愛しのhome
みんななぜ歌うの
僕には描き直せない世界のお話
おとぎ話