双極性障害の私が司法試験に合格する話(209)脳にまかせる。
今日は、妙に気分が良い。
モチベーションが高い。私の場合、これは危険信号。躁気味ということは、鬱に落ち込む可能性もある。気をつけておこう。
モチベーションが何となく高いのには、躁が来たという理由以外にもう一つあるような気がする。
たまたま家事をしながら、YouTubeの音を垂れ流していた時に「脳にまかせる勉強法」という本についての解説動画が再生された。
記憶は何度も繰り返すことで、脳が必要な情報だと理解をし、記憶として残っていく。だから、何度も繰り返すことが大事。理解をするためにゆっくり一部分にこだわることは、推奨しないという内容だった。
また、別の動画では、脳科学者の茂木健一郎さんが、英語の勉強法は、とにかく「多読」が大事だと力説していた。
法律の勉強は、英語みたいだなと感じることがよくある。聞きなれない難しい日本語は、まるで英語だ。そんな日本語を聞き取るのも難しいのに、それを自分で論じられるようにならなければいけない。常々、外国語の勉強だよな〜と思っていたから、「脳にまかせる勉強法」にしろ「多読」にしろ、何度も繰り返し、多くの文章に触れることは共通していて、私の中でしっくりきた。
勉強で辛いことは、「わからない」ことだ。わからないことに直面すると途端にやる気を無くす。それを無視してもいい(のかはわからんけれども)のなら、楽かもしれない。何度も読んでいると後から理解はついてくるらしい。伊藤塾でも、ミルフィーユのように薄く繰り返すことは口酸っぱく言われたいたじゃないか...
茂木健一郎さんの動画ではタイムアタックも重要だと書いてあった。時間を決めてその時間内で読んだり解いたりということ。
理解をするには、個々の能力を問われるが、何度も繰り返すことは誰にでもできる。私にもできる。やるかやらないか。本当にそれだけだ。
なんだか、勉強のハードルが下がったような気がして嬉しい反面、伊藤塾では前から言われていたことなので、なぜそれをしてこなかったのかという後悔の念も滲み出る。
とはいえ、やるしかない。何度も何度も何度もやろう。
そういえば、芝居の世界でもそうだった。杉村春子が、「台本は100回読む」みたいなことを言っていたと先輩に言われたことがある。実際にやらなかったけれど、公演が終わるたびに、100回読んでみればよかったと後悔していたことを思い出す。
舞台だと思ってやろう。ワクワクしてきた。