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双極性障害の私が司法試験に合格する話(35)自分に自信を持つとは。

「もっと自分に自信を持った方がいいよ」

と言ってもらった。

自信あるよね、と言われるのも恥ずかしいけど、自信なさげだよね、と言われるのも恥ずかしい。どの加減だと恥ずかしいと思わないのかと考えたら、多分私は、人に見られるのがとても恥ずかしい。

人に見られるのが恥ずかしいのに、人前に出ていこうとするのも、昨日気づいた、自分にやってしまうDV気質なのかなと思ったりする。

「迷ったら難しい方を選びなさい」

私のグランマは、いつもこう言っていた。かっこいいグランマみたいになりたいから、迷ったら必ず難しい方を選んできた。そんな生き方をしているから、私はいつも壁にぶち当たる。

司法試験なんて目指さなくたって、私はきっとそれなりに幸せに生きていける。だけど、頭に司法試験が浮かんでしまって、挑戦するかしないかに迷ってしまったから、難しい方、つまり、挑戦する方を選んだし。

これまでの収入の柱だったテレビの仕事をやめるかやめないかで悩んだ時も、やっぱり難しい方を選んだ。辞めて、仕事どうしようって本気でめちゃくちゃ悩んだ。でも迷ってはない。だから、司法試験にチャレンジする道にたどり着いた。

頭の中に迷いが出たら、私は迷い続けない。すぐに難しい方を選ぶ。常に壁にぶち当たった状態で、一体どう自信を持てばいいのか。

さっぱりわからない。自信を持つために、難しい道を歩いて、きっとその先に、自分の自信に繋がる何かに出会えると信じて進むのだけど、進めば進むだけ、道が分かれていて、私はまた難しい道を選択するようにできている。そして、「なんて自分はダメなんだ」とDVをするように出来てしまったみたい。

まるまる、自分を愛そうとか、自分を大事にしようとか、そんなようなことを友達に言ったりするくせに、本当は自分で全然わかってない。

なんだろう、自信って。

でも、私は、自分のこと、信じてはいる。

出来ると思うから難しい道を選んでる。

一歩が小さすぎてクヨクヨしながら進むけど、ちゃんと進んでる。もしかしたら、これが私の自信なのかもって思う。

難しい方を選べる自分は、もう、自信を持っているのかも。


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