双極性障害の私が司法試験に合格する話(312)文字が読めない。
あっという間に鬱の波に飲まれてしまった。ここまで落ちたのは久しぶり。お風呂に入れなくなって2日目。ゴミが捨てられないから、キッチンのシンクがゴミ箱になり、食べたもの(ほぼバナナの皮)が小さな山になって匂い出す。すごく嫌だ。すごく嫌だけど、片付ける気も起きない。食べればかろうじて、貧血を抑えられる。貧血をなんとかしなければ、トイレにさえ行けないし。もう、最低限でギリギリ人間をやっている。
1番困っていることは、文字が読めないこと。全く入ってこない。noteが書けるのが不思議なのだけれど、ネットの検索で文字を打つのと同じような感覚なので。ベッドの上でYouTubeを見ることしかできないことの延長で、ぐだぐだのnoteを書いている。
枕元に持ってきた行政法のテキストは全く頭に入らず。まるで、文字が、給食に入っていたアルファベットのパスタみたいに、浮いて見える。全くダメ。
勉強がダメなのかと思って、Kindleで、別の簡単そうな元気出そうな本を眺めるも、それも内容が入ってこない。何も受け付けない。満腹状態で焼肉を差し出されて吐きそうになる感じ。
このタイミングでの鬱。最悪だ。短答試験に向けて、追い込まなきゃいけないのに、体に力が入らない。
でも私はこの体を承知で戦うことを決めた。この夢を諦めたって、鬱が来ることに変わりはない。どうせ苦しむなら、目標がある方がいい。
これでいいんだ。
眠れないけど、寝よう、目、瞑ろう。
と言い聞かせながら、YouTubeを開いてしまっている。