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男でも女でもない曖昧なワタシ〜松島彩のLGBTQ事情

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山陰中央新報で月に一度掲載している【オンナでもオトコでもない曖昧なワタシ-松島彩のLGBTQ事情-】の過去記事。写真は、いしとびさおりさんの作品から。現在は、新聞連載はしていませ…
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2021年6月の記事一覧

LGBTQ事情#1 女の子なんだから。

LGBTQ事情#1 女の子なんだから。

 私は小さい頃、自分のことを「オイラ」と言っていた。

 女の子なんだから、自分のことはワタシと呼びなさい。足を閉じて座りなさい。スカートをはきなさい。「女の子なんだから。」

 どうして、人は性別に私を当てはめようとするんだろう。女の子だけど、ズボンや黒い服が好きだし、足を広げて座りたい。それではいけないのだろうか?

 「女だから」とか「男だから」と口癖のように言う人には、つい反発してしまう。

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LGBTQ事情#4 友人が性転換した話

LGBTQ事情#4 友人が性転換した話

 ハタチを迎える少し前だったと思う。

 「見て!」。

 仲良しの女友達が突然、上着をまくりあげた。私の目に飛び込んできたのは、縫ったばかりの痛々しい両方の乳首の傷。膨らみかけていたはずの彼女の胸は、真っ平らになっていた。 

「性転換するんだ」。

 そう言う彼女、いや、彼の表情は初めて見るような晴れやかさだった。

 トレードマークだったロングヘア は、バッサリと短くなっていた。どうして髪を

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LGBTQ事情#3 母へのカミングアウト

LGBTQ事情#3 母へのカミングアウト

 母は、私をどう思っているのだろう。

 思春期真っ盛りの高校生の頃、自分の性別や恋愛対象のモヤモヤを母に話してみようとしたことがあった。私がボソボソと言葉を選び、迷っている中、母はこう言った。

「小さい頃は、性同一性障害を疑って、病院に連れて行こうか悩んだこともあったんだけど。最近は女の子らしくなって安心したのよ。」

 母はうれしそうだった。私は...とても複雑だった。母を安心させられたこと

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LGBTQ事情#2 ひねくれた恋愛観。

LGBTQ事情#2 ひねくれた恋愛観。

 好きな人が複数人いると言うと、けげんな顔をする人は多いと思う。

 私は男の人を好きになることと女の人を好きになることがある。確率で言うと、女の人の方がちょっと高い。「LGBTQ」という言葉を知るまでは、女同士が恋人になることは、あり得ないと思っていた。だから、10代の頃、女の人を好きになってしまった時は、罪悪感に苛まれた。好きな人ができるたびに自分を責めた。

 ある時、変なアイデアが頭の中を

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