恋愛術♥悪役令嬢から学ぶ愛され女性になる秘訣
恋心。
あの人が好き。
あの人に振り向いてもらいたい。
私だけを見てほしい。
等など…
好きな人が居ると、心の中にはふわふわとした高揚感や、思い通りにならない焦燥感が代わりばんこに浮かんできたり。
こんなに苦しいんだったら終わらせてやりたいとばかりに、わざと相手を攻撃してみたり。
はたまた、自分の想いを1ミリも出せずになかったことになってしまったり。
どう振る舞えば良いのかわからなくて、占いジプシーになってみたり。
いやぁ、わたしにもあります、ありますとも。
気になる彼の気持ちが知りたくて、あっちの占い師こっちの占い師。
なかには、
「こんなところに来るから運気が落ちるのよ。」
と、たしなめてくる占い師も居ました。この台詞は今考えてもすごいです。仰るとおり(笑)
今回は、私にしては珍しい恋愛論を。
今恋愛してる方もしてない方も、良ければ少しお付き合いください。
さて、タイトルに『悪役令嬢』とついてますので、まずはここから。
ライトノベルや漫画に興味がない方はピンとこないと思いますが、少し前この界隈には悪役令嬢ブームがありました。
だいたいは、主人公が死ぬ前に読んでいた恋愛小説の悪役令嬢に転生してしまうが、その悪役令嬢は処刑されることが分かっているのでなんとか死なずに済むように悪役令嬢の行いを改めたら、ヒロインよりも愛されてしまった。
みたいな筋書きで統一されています。
まぁ、こう書いては身も蓋もありませんが本当にこんな感じの作品がほとんどです。
そのライトノベルや漫画で描かれている小説の中の悪役令嬢は、軒並み処刑されてしまいます。
何故か。
その悪役令嬢は大抵、その国の王子とか貴族とか、権力を持つイケメン男性のことが好きで、小説のヒロインのライバル役という設定になっています。
ええ、王道展開ですね。
ヒロインが大概、可憐で男性に守られるタイプで描かれているのに対し、悪役令嬢は自己中心的で自分の父親の権力をカサにイケメンの心を自分の思い通りにしようとし、意中のイケメンに愛されるヒロインに嫉妬をしてイジメたりしているうちに、イケメンの怒りを買って処刑されると。
多くはそういう展開になっています。
では、まず悪役令嬢が意中の男性に愛されない要素を、因数分解してみましょう。
その1 見た目
見た目については、悪役令嬢もヒロインも美しく描かれていることが圧倒的に多いです。
ここで優劣を見かけることはほぼありません。
つまり、見た目についてはお話しを左右する要素にはなりにくいと言えそうです。
その2 家柄
悪役“令嬢“というくらいですので、悪役令嬢の家柄は大抵力を持っていて、それ故にイケメン男性が悪役令嬢を簡単には振り払えなくて苦悩する、みたいなシチュエーションが多いです。
逆に、ヒロインの方は平民であったり家柄なんてないに等しく、それ故に慎ましく振る舞っているような描写がよく見られます。
つまり、家柄は使えば使うほど逆効果、ということが言えそうです。
その3 振る舞い
上記の素地があるうえで、ヒロインと悪役令嬢の振る舞いには大きな違いが描かれています。
それは、悪役令嬢は相手のイケメン男性に自分の気持ちを押しつけているところ。
相手がイヤそうであれなんであれ、
私を愛して!
私を愛して!
他の女なんて見ないで!
と猛烈プッシュ。
いやぁ、漫画漫画って思いますか?
行動こそデフォルメされてたりしますが、意外と同じようなことやってる人いると思いますよ。
ちなみに。
それに対して、ヒロインの動きはその物語や漫画によって本当に様々。
この違いが、似たような悪役令嬢ものでもバリエーション豊かに展開している要因かなと思ったり。
ヒロインが好感度の高い女性に描かれている場合は、家柄の違いなんかも相まってか、イケメン男性に対して控えめに慎ましく接していたり、明るい天然キャラとして描かれていたりします。
この場合は悪役令嬢の悪役ぶりが際立って、対比がハッキリしているのですが、悪役令嬢が転生後に悪役をやめる過程で、ヒロインとも仲良しになるという展開になることも。
イケメンに愛され親友もできてめでたしみたいなパターンになりがちです。
そして、私調べ(笑)で最もありがちなのが、実はヒロイン性悪だったパターン。
悪役令嬢は悪役に仕立て上げられて、うっかりそれに踊らされていたのだと死後に気がついちゃったり、または悪役令嬢をやめることでそれに気がつくパターン。
この場合は、ヒロインポジションを転生後の悪役令嬢が勝ち取ってしまう展開になりがち。
割と多いパターンということは、読者が読んでスカッとするのは、この勧善懲悪パターンなのでしょうか。
私はイケメンの目が節穴すぎて、えー(;´Д`)って思うのですが、この場合はイケメンに捨てられた悪役令嬢を助けてくれた別のイケメンと恋が始まるパターンが展開されていきます。
そして、それと並行して悪役令嬢を捨てたイケメンと元ヒロインは、とんでもない目に遭うという、勧善懲悪展開になっていきます。
恋愛漫画の王道ですね。
と、こんな感じでやっぱりナニが悪役令嬢たらしめるのかといえば、もう振る舞いに尽きる訳です。
振る舞い、言動。
意中の男性には好かれたい。
ライバルの女は排除したい。
なんなら足を引っ掛けて転ばせたい。
そんな、弱肉強食的な言動を取るのが、鉄板で描かれる悪役令嬢なのですが、
先ほど書いた、実はヒロインが性悪だったパターンのヒロインについても、うわべを上手く取り繕って居るだけで、実態は同じような感じで描かれています。
さてさて、愛されない要因を洗い出したところで、次はそんな悪役令嬢がこれまでの振る舞いをひっくり返し、どのようにしてイケメン男性に愛されるようになったのか。
それをどんな風に描かれているのかも因数分解していきましょう。
その1 見た目
いや、見た目については面白いほど変わりません。
これはさほど重要ではない様子。
ただ、悪役令嬢系の物語を描いている作者は大抵女性のようですので、ここは女性の理想も反映されていそうではあります。
だって、何故かほぼ元々美女に描かれていますからね!
その2 家柄
これはもう、そこに生まれついたもんは変えられませんからね。その家柄のままで物語が進む感じでほぼ影響しないか、国外追放されて家柄を失うパターンのおよそどちらかになっている感じです。
そして追放先の国で新たなイケメンとの出逢いが用意されてるわけですね。
その3 振る舞い
もうこれ。
これを変えるだけ。
このnoteを書きたかった理由は、もうこの、振る舞いをどう変えたのかを書き連ねたかったのです。
振る舞いを変えるには、心境を変える必要があります。小手先だけで振る舞いなんて変えられませんよ?
悪役令嬢に共通しているのはひとえに
「もう処刑されるのは嫌だ」
という思いににつきます。
ある日突然小説の悪役令嬢に転生モノの場合は、そもそも中の人格が変わったために、イケメンを好きともなんとも感じなくなったパターンが多いのですが、
元々の悪役令嬢が、処刑されたあと時間を戻してやり直しました系の場合は、
"処刑されるくらいなら、もうイケメンに振り向いてもらえなくても構わない!"
と、死ぬ思いをして心を入れ替えるパターンになります。
どちらの場合でも、悪役令嬢は以下のように変化することが多い、と思われる要因を箇条書してみました。
■1、イケメンへの恋心が無くなるもしくは大幅に薄れる
どんな要因であれ、まずはこれ。
この振舞いの変化に、相手男性は
(✽ ゚д゚ ✽)え?!
となるわけです。
繰り返し書きますが、小手先だけ変えたって無駄ですよ?
変な駆け引きをすれば、それは相手から見たら、変な駆け引きをしてくる人にしか思われませんからね。
意外とバレているものです。
恋心があるままで薄まる、とはどういうことか、ちょっと意図が伝えにくいけれど最も適切な表現を採ると
執着が外れた
と言い換えることができます。
なにが何でも相手を振り向かせたい!
から、
好きではあるけどもう相手にこだわるのはやめました。
になっているわけです。
あんな死に方するくらいなら、生まれ変わって別の選択をしたい。
そう骨身にしみて痛感したからこその、心境の転換です。
■2 自分自身を生きるようになる
これまた抽象的に書きましたが、具体的に書くと、恋愛が生活の中心だった自分から、自分が興味を持ち特性を活かすような何かを人生の中心に据えるように変化することが多いです。
小説の中の悪役令嬢に転生したパターンの場合は、中身は現代日本人で中世ヨーロッパ風の小説の中に転生しているため、現代日本人が持つ知識や持っていた特技を活かして、悪役令嬢の姿形のまま別人に生まれ変わるわけです。
このパターンはまぁ、当たり前の流れなのですが。
悪役令嬢が人生をやりなおした系の場合は、これまで貴族の娘でイケメンに見初められて嫁ぐことだけが自分の存在価値だという家で生まれ育っていたところから、
ええいもう知らんわ!
とばかりに、貴族の責務も男にすがる生き方も放棄して、旅に出てみたり、自ら望んで国外追放されてみたりしながら、逞しく自力で生き抜いて新たな人間関係や恋を見つけてゆく、みたいな展開になりがちのようです。
逆を言えば、悪役令嬢を悪役足らしめていたのは、令嬢という家柄や親や周囲の期待だったという訳です。
より戻し系であっても、新たな恋を掴む系であっても、男性に執着したり家のしがらみに縛られたりしていない姿が、悪役令嬢が幸せになってゆくための条件になっていることが見て取れました。
★これを恋愛に活かすには
つまり、素敵な恋愛をするための秘訣を悪役令嬢ものの物語から読み解くと、
その1
好きな男性に愛されたいと願わない
その2
恋人が居る居ないに価値を置かない
その3
自分自身を偽らない
その4
自分の人生を自分のものとして大切にする
その5
誰よりも自分自身に恋をする
そうして自分の人生を自分の責任として生きる時、自然と周りの人の人生をも尊重するようになり、そんな姿が誰かの目に愛おしく映っていくのではないかな。
と、そんな結論に至りました。
そうです。
意中の男性に好きになってもらうために、ダイエットしたり豊胸したり、スキンケアしたり作り笑いをしている暇があったなら!
そんな、自分の上っ面をどうにかしないと好きになってもらえないと思っている、自己評価の低い自分自身に対して、なんて失礼なことをしているのかと、まずはそこに気がつくこと!
人にはそれぞれ好みというものがありますので、相手の好みに自分が合っていないのなら、それはもうご縁がない相手なのだから、何をどう努力しても時間の無駄なのだということを知ること。
それよりも、自分自身を否定しようとしていたことに気がついて、誰よりも自分自身に恋をしてください。
そんな健気で可愛らしい自分自身に気がついて、そんな自分をまずは好きになってください。
そして、相手が居なくては成り立たないことから離れて、自分自身で興味を持てる、好きなことや得意なことに夢中になってみてください。
悪役令嬢ものでは、主人公のそんな姿に惹かれるイケメンが必ず登場するのですが、もしほんとうに自分が好きなこと、やりたいことに出会ったあなたにはもう、そんな相手は居ても居なくても、もうどっちでも良いという気持ちになっているはず。
異性に向けて、ガツガツアピールしてくる人よりも、そんな人のほうが魅力的に見えませんか?
恋愛術でありながら、これはもう幸せに生きるための方法とすら言えると思います(^_-)-☆