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文化は必需品だから| vol.2 「彩りを取り戻そう」に込めた願い
先日発表したコレクション< vol.2 "back to our own colors">
この作品たちが生まれる背景には、2020年の文化の枯渇がありました。
「不要」から生まれる虚しさと生きづらさ
服が好きで、ファッションを楽しむことが私の日常でした。しかし、外出する機会が制限され、そもそも服を着る機会が減りました。画面に向かい受ける授業、友人との会話、外へ行けばソワソワする空気感。世界から孤立して、箱の中に閉じ込められるような感覚でした。
ワクワクとか、ドキドキとか、そういう感情が徐々になくなって、気持ちは白でも黒でもない曇りがかりました。
お気に入りの服を着ることができないと、自分の表現がうまくできなくなりました。ものづくりをする身なのに、生み出すことが困難になって、自分に自信がなくなりました。
何も表現できなくなったのです。
地域産業と文化が止まる
地域でものづくりをしているので職人と密接に関わらせていただいています。販売が止まれば流通しないから、作ることができない、地域の産業も苦しい、文化も止まってしまうのです。
「半年先が見えない」
そう厳しい現状を職人から聞き、身近に感じているからこそ、ここで止めてしまいたくないと思いました。
一度途切れたら、復活させるのは難しい。
すでに群馬では銘仙という文化が途切れていることを経験しているので、大変さがすごくわかります。
服は文化だ。
服は私にとって本当に大切でした。自分のアイデンティティであり、表現方法の一つです。服は服でも、鮮やかで特別なデザイン・ストーリーがあるものが好きです。心が躍り、自分に自信が持てる。
その服と生活する私たちが文化を紡いでいく。
彩りを取り戻そう
商業施設の中でも衣料品は自粛を要請されています。人が集まるファストファッションはセールで販売する一方、密にならないファクトリーブランドやラグジュアリーブランドは開店もできない。矛盾する状況が続く中で、私たちの力でそれぞれの道を開拓する時期なんだと思いました。
ファッションを楽しみたい人へ、ちゃんとお届けする。
そう決め、今回のコレクションを制作しました。
ファッションは誰に規制されず、自分が選び、楽しむものだから。
BACK TO OUR OWN COLORS.
/ 彩りを取り戻そう
気持ちはどこか白と黒ほどはっきりしない、
曇りがかっていた。
いつもの彩りと光が奪われ、自分への自信が揺らぐ。
箱の中に閉じ込められ、何も表現できなくなった。
文化が去ったあとの世界は息が詰まるほど、生きづらい。
衣は豊かさの形であり、文化をつなぐ。
さあ、今だ。
私たちの彩りを、身に纏おう。
コレクションページはこちらから
■販売情報
オンラインストア:6月8日(火)以降順次発売開始
ポップアップストア:2021年6月4日(金) - 6月7日(月)
営業時間:11:00 - 20:00
*最終日は17時まで。
会場:東京都渋谷区円山町11-7
Sta.1階 展示スペース
アクセス:渋谷駅ハチ公口から徒歩8分、神泉駅北口から徒歩2分
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