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紙ニケーション
わいが書いた公式怪文書だが、この物語には続きがあった。
ロードオブザリング並みの超大作である、
お約束の中弛みを避けられないので、
端的にお伝えしよう。
公式怪文書がリリースされたその日に、
ある人物より着電があった。
地元新聞社の記者である。
公式怪文書を見て、誌面で取り上げさせてほしいと記者は言う。
とんでもない物好きだなとは思ったのだが、
公式怪文書はコミュニケーションエラーを打開する手法が書いてある。
これにより弱体化する企業や、
コミュニケーションが取れずに困り果てる人々が救われるのならと、
私は電話口で裸になったのである。
つまり一肌脱いだのである。
それから3日後、公式怪文書はより公式性の高い新聞に掲載された。
公式怪文書はメルマガでありITである。
言わずもがな、新聞は紙である。
紙をITで代替する流れはよく聞くものの、
ITを紙に落とし込むという逆流性胃腸炎のようなこの状況は、
なかなか世界不識発見としてセンクスのこころに刻まれた。
もうひとつ驚いたことは、反響である。
掲載された当日は、新聞を見たと言う方から結構な問い合わせがあった。
公式怪文書は関わりのある方へのメッセージだったが、
もっと公式な新聞はお互いが全く知らない人へのメッセージである。
何かこう、世の中との繋がりを感じたことは言うても言うまでもない。
コミュニケーションとは面白いものである。
私は人々のコミュニケーションもっと質の高いものになってほしい。
つまり私はコミュニケーションローションなのである。
コミュニケーションローションは全国のローソンで販売するべきだろう。