ゲスト講師をアサインすれば仕事は終わり？【社会人のための“教育ってそうなってるのか！”講座】
facebookでお友達限定でつぶやいたのですが、
「ゲスト講師の授業プログラムを評価・アドバイスするchatGPT」
ができないかなーと、あれこれやってみています。
キャリア教育コーディネーターの機能のひとつに
「プログラム・カリキュラム開発支援」というのがあります。
弊社で開講しているキャリア教育コーディネーター養成講座でも
しっかり時間を割いて、かなりヘビーに取り組んでもらうのが
「ゲスト講師を呼ぶ授業のプログラム開発」です。
キャリア教育コーディネーターって何する人？を説明する際、
わかりやすいので
「企業や地域の人を授業に呼ぶ仕事です」
という説明をすることが多いのですが、
ゲスト講師をアサインするだけで授業が成り立つかというと、
実はそうではなかったりします。
運良く、お話しするのが上手なゲストであれば、
アサインして仕事が終わり、かもしれませんが、
こうした仕事の仕方だけだと、限界が訪れます。
お話が上手なゲストにしか依頼できなくなるので。
必ずしもお話が上手な人ばかりではありませんから、
「お話しするのが苦手な人はゲスト講師になれない」
という状況が発生します。
お話しするのは苦手だけど、
おもしろい仕事をしている人は
世の中にたくさんいるはずなのに・・・。
また、子どもたちにわかりにくい職業への
依頼を避けがちになる傾向も出てきます。
わかりやすく話せるゲスト講師であれば、
アサインして終わるかもしれませんが、
大人にとって「子どもにわかるようにする」
というのは、実はけっこうむずかしいポイント。
それなりにテクニックが求められる部分だったりします。
「わかりやすくする」プロセスなしに授業をすると、
子どもたちに伝わらない→むずかしいから呼ばない、
となる可能性も出てきます。
子どもたちの目には見えていないけれど、
世の中を支えている重要な仕事・役割は
たくさんあるのに・・・。
こうしてキャリア教育コーディネーターの仕事が
「アサインして終わり」に止まっていると、
結果的に、
子どもたちが出会える仕事や大人の幅が広がらない、
という弊害が生まれるのです。
私たち大人にできることのひとつは、
子どもたちには見えていない世界を
見せていくことなんじゃなかと思っていて、
「仕事」「生き方」もそのひとつだと思うんです。
ゆえに、キャリア教育コーディネーターの仕事として
ゲスト講師の仕事や生き方を
子どもたちにわかるように翻訳して組み立てるという
「プログラム開発」が
とてもとても重要なのです。
キャリア教育コーディネーターの基本機能として
この部分の強化・スキルアップは必須。
なんですが、
キャリア教育コーディネーターの業務としても
難易度の高いシーンのひとつでもあります。
ゆえに、
この部分のトレーニングをサポートできるツールが
何か提供できたらいいなというのが、
chatGPTをあれこれやってみた背景でした。
いわゆる「ルーブリック」となる
判断の観点と基準はある程度はっきりしており、
これらを養成講座の中で公開し活用もしているのですが、
トレーニングとして重要なのは「反復」。
要するに「壁打ち」ですね。
この部分はchatGPTが得意なんじゃないかなー、と。
AIの活用がこれから当たり前になっていくだろうことを考えると、
私自身も身近なところで仲良くなってみたいなと、
そんなところからの探究でした。
まだイマイチな部分もあるので、
今後も検証しながら改善してみたいと思います。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
キャリア教育コーディネーターの勉強会はまだまだ参加者募集中。
ゲストは「さとのば大学」というキャンパスのない大学です。
・日時： ２０２４年１１月１９日（火）
１９：３０−２１：００＠オンライン
※アーカイブ配信も予定しています。
・参加費：無料
松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部卒業。地元での就職に失敗（4か月めで退職届！）ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」「クリエイター」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り（株）ax-factory（https://ax-factory.wixsite.com/corporate）を設立。2020年京都造形芸術大学通信教育部（グラフィックデザイン）を卒業。デザインで学びをおもしろくします。
☆学校を応援する大人のための教育マガジン無料配信中☆
登録はこちらから。
https://submitmail.jp/FrontReaders/add/4173
バックナンバーまとめ読みはこちらから。
https://note.mu/axfactory/m/m4a777303bd10