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グラフィックデザイン

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発注者がすべきは「デザインのジャッジ」ではないという話

「デザイン依頼」に関しては過去にこんな投稿↓もしていますが、今回は、デザインを依頼する側(発注者)がすべきは、決して「デザインのジャッジ」ではない、という話です。 発注者が「デザインのジャッジ」をしないのであれば発注者は何をすべきなのか?という疑問が浮かんでくると思います。私も発注者側(編集者)だったとき、「こんなビジュアルイメージにしたい」とか「こんな色を使いたい」とかいうヤツ、やらかしてしまっていたのですが、これ、依頼されるデザイナー側になってみると、かなーり困ったヤツ

ダメ編集者の素人デザイナーが語る「デザイン依頼」の話。

2回目の大学(通信制)を卒業して以来、チラシやハガキなどのデザインの仕事もするようになりました。 「発注される」立場になって、ホントに「ちゃちゃっとよろしく」っていう発注があるんだなぁと思って、ちょっと笑ちゃったりもしました。システム系のお仕事でもよくSNSネタになってる無茶ブリ発注、発注者側にプログラミングの知識がないから(必要なのに)と言われてますが、デザインに関しても同様なんじゃないかと思ってます。 私は20数年の社会人生活の中で、編集者として「発注する」立場になる

素人デザイナーが「毎日ロゴ」で修行している話その3

2020年末から取り組んでいる「毎日ロゴ」ですが。 365日あるっていいですね(笑) 何がいいって、試してみたいことや伸ばしたいスキルに、ちょっとずつチャレンジできるし、トライ&エラーできるってところですね。1.5ヶ月くらいの周期で、ちょっとダレてきたなー・マンネリ化してきたなーというタイミングがやってきます。というわけで、今回もそろそろ見直しポイントを再設定してみました。 作字をしてみようということにしてみました。これまでは、図やカタチでの表現が中心になっていました。ち

素人デザイナーが「毎日ロゴ」で修行している話その2

2020年末から始めた「毎日ロゴ」ですが(↓) トレーニングとしてすごくいいぞ!と思っているのですが、とはいえ、3ヶ月経ったところで、少し停滞感も生まれてきていました。というわけで、年度末を終えたあたりで、少しやり方を見直してみた、という話です。 5つの見直しポイント↓↓↓ ①「30分」の制約を外してみた調べる・考える・作るで30分という、書籍通りのやり方ではじめてみました。30分という「制約」は、私にとっては「毎日続ける」ためにとてもよい条件でした。1日のうちの寝る前

言い訳ばかりでクリエイターをめざすことと本気で向き合っていなかったっていう話

昨年、通信制の大学を卒業して。 やっと。 グラフィックデザイナーを本気でめざそうと思うようになりました。 やっと、です。 ちなみに私、現在46歳。 結局、向き合うってめんどうなんだ。クリエイターにはずっと興味がありました。 現在も版画を続けている会社員の父(美大の受験経験がある=実際は理系大学出身)と、服を縫ったり手芸をしたりが得意で手先が器用な母。家族でこたつを囲んで静物画の描いたこともありました。なんとなく、絵を描いたり作ったりすることに関心が向きやすい家庭だった

毎日少しずつのデザイントレーニングが、意外と良いという話

この本を読みまして。 やってみることにしたんです。 12/30から、毎日、ロゴを作っていて、 Twitterとインスタで公開しています。 通勤も通学も毎日できたことがない私ができるのか、 実はけっこうプレッシャーだったりしています。 具体的にやっていることですが、 本家の石川氏のやり方に則って、 ・今日は何の日かを調べる ・ロゴのアイデアを考える ・ロゴを作る  (サイズは100mm×100mmの範囲内) ・TwitterとインスタにUPする を30分で完了させるよ

自称「クリエイター」宣言。

カードゲーム「偏愛トピック研究所」が納品されました。 クラウドファンディングでご支援くださったみなさまに発送も完了・・・ (本当にありがとうございました。) 制作に着手したのは、 2月に大学の卒業制作にメドがつき、卒展用の梱包を済ませたころ。  (卒展はそのまま流れてしまったので梱包もそのままなのですが) 卒業制作は、フルパワーで取り組んだつもりだったけど、 できないことが、本当に、本当に!たくさんあって、 というか、できないことの方が多いくらいで、 でも、これからも作り続

大人が本気じゃなかったら子どもだって本気になりゃしないよって話。

このところ、メルマガのアーカイブ以外にはグラフィックデザインの話しか書いてこなかったんですが。 仕事と関係なくグラフィックデザインを学び始めたはずなのに、気づいたらやっぱり本業の話につながっていたっていうのが今日の話。 卒業制作は探究そのものでした。 高校の探究の授業でも、テーマ設定がいちばんむずかしいと言われています。途中でテーマを変更することも多い。もちろんそれも探究には必要なプロセス。こういう部分、よく考えれば当たり前なんですが、卒業制作でも全く同じでした。  ア

デザインが学びをおもしろくするはず、っていう話。

2017年から通い始めた大学(グラフィックデザイン)の卒業制作の期限までおよそ1ヶ月、となってまいりました。地元の公立博物館にある収蔵品を活用した授業教材を作ってるのです。 ※過去の関連記事はこちら いやほんと、これ書いてるヒマあったら、手ェ動かせって話。なんですが(笑) が。ここまでやってみて、わかったことがあったりとかしているので、備忘録的に書いておきたいと思います。 通常、授業やワークショップをつくるときは、以下のような手順で考えます。 ①ねらいを決める(身につ

グラフィックデザインの卒業制作なのに歴史学方面から論文が書けそうって話。

半年ほど前に、取り組もうとしている卒業制作についての記事(下記)を書いたのですが、ここらで中間報告。っていうか、もう佳境なんですけどね。これ書いてるヒマあったら、手ェ動かせよ!!って言われそうです。 博物館、それも地方の公立博物館にある収蔵品を活用した授業教材を作らんとしています。地元の歴史史料を使ったら、その時代の歴史の授業がもっとおもしろくなるんじゃないか?という仮説のもと。しかし情報収集してみると、ありそーなのに意外とナイ現状も見えてきて、なんでだろう?とも思ってたん

デザインにかけるコストは学習効果にハネるのか?って話。

2年前に通信制の大学に入りまして、今年こそ、卒業制作なんですわ。卒業制作・・・博物館×授業×デザイン、にチャレンジしてみたいと思ってます。ちょっと話は長くなるのですが、なぜそこなのかってところから、整理してみたいと思います。 ●気になる存在その1「博物館」学生時代の専攻、文化人類学なんです。かなり「なんちゃって」ですけど。さらに「なんちゃって」ですけど、学芸員の単位は取得しており(そのはず)、民俗誌実習・博物館実習もやったなー。大阪勤務時代は、国立民族学博物館友の会(ファン

じぶんごとで考えてプロトタイプ作りを繰り返せっていう話。

 昨年から通信制の大学でデザインを学んでおり、およそ1年半、週末を大学の勉強=スクーリングと課題制作に充てるために、平日に仕事をぎちぎちに押し込む(笑)生活をしておりました。2年で卒業をめざすはずが単位が足りない(←課題のクオリティが伴わない)なんてこともあり、卒業制作は来年に。それでも卒業制作まで残る課題はあと2つ、先週末は卒業制作前の最後のスクーリングでした。いやむしろ、ここからが問題なんだけどね。  この1年半、うまくいったり、いかなかったり、できるようになったこと、

”フォーマット”が好きなんですって話。

4月から通い始めた通信制大学。 グラフィックデザインをやってます。 通い始めてから約半年、 スクーリングのたびに課題制作に取り組んでますが、 得意・不得意が、本当に明確になります。 この土日のスクーリングは、「文字組みとレイアウト」。 与えられた素材の中から2テーマを選び、 A4判2p(見開き)のレイアウトを2つつくる、 という制作でした。 2つのレイアウトは、シリーズであること、という条件。 スクーリングは、最後に全員(今回は30名)の作品を貼り出し、 合評をするのです