反戦新聞第7号 三里塚旗開き発す
【重大局面を迎えた三里塚闘争】
三里塚闘争の本丸である、三里塚芝山空港反対同盟の旗開きが1月8日に行われ、大盛況で執り行われた。
本紙既報の通り、三里塚闘争においては重大な局面を迎えている状況にある。反対同盟の中心人物である、市東孝雄さんの農地において、実に半世紀振りとなる、反対農民への強制代執行が行われようとしていた。
法的には、市東さんの農地を当局側がいつでも取り上げる状況が、昨年から続いている。その為、反対同盟を支援する各党派は共同で24時間体制の監視活動に突入している状況だ。
農地収奪への怒りの前に、空港当局は何も出来ていない。不当な裁定を確定させた当局側は、2022年中に農地収奪を行えたはずだったが、結局は空港内に所在する、農民監視の拠点を手入れするに留まった。
年明けにおいても、機動隊基地のフェンスの嵩上げ工事が行われたが、フェンスの一部の上に、目隠しネットを張っただけで中の様子は見えると言う、杜撰な物であった。
だが、緊張は高まっている。その緊張の中でも、農作業は続けられている。
2023年も、三里塚闘争=反戦・反権力闘争が重大な局面にある事は変わりない。我々が望むべくは、2022年に巻き起こったような、三里塚闘争の爆発、とりわけ若い世代が、この大木よねさん以来とも言われる強制収奪を知り、そして三里塚闘争を知る事にある。
2023年も三里塚闘争は続く。我々は、手を緩めてはならない。
【戦争を阻止する為に青年は何をするべきか(前) 筆:中井裕也】
(前号からの続き)
1月12日、日本共産党千葉県委員会の大西航書記長が、盗撮行為により逮捕された。翌日には除名処分となった。
こんなニュースで騒がせた日本共産党、そう聞けば、まず思い浮かぶのは共産主義だろう。すくなくとも、過去においては本当に革命を目指している党であった。だが、それも過去の話だ。この世にも奇妙な改良主義政党は、革命もレーニンも、そしてエンゲルスも否定し、議会に幻想を抱く事で生き永らえて来た。
日共がレーニンを否定し出したのは今に始まったことではないが、晩年の耄碌した不破哲三は、エンゲルスでさえも否定すると言う醜態を晒している。
そりゃそうだろう。若い日共/民青の党員が、エンゲルスやレーニンを正しく学習したとする。そうすれば、余程のマヌケで無い限りは、日共の掲げる革命とやらが、紛い物のイリュージョンである事が暴かれてしまうからだ。
今の民青は学習をしない。エンゲルス『空想から科学へ』やレーニン『国家と革命』の学習を民青班でやろうとしても、日共の老人が差し止めるだろう。
では何をしているのか?それは集会のガヤと配膳係にある。これを読んでいる民青同盟員なら経験があるだろう。変革を求めて民青に入ったのに、やっている事は東京や大阪などへの『総がかり』のガヤに過ぎない。レーニンを学ばず、エンゲルスも学ばず、精々資本論をかじる程度のものである。
不破が書いた『マルクスを読もう』と言う本を読んでも、肝心のマルクスを読まない、そんな事案が当然のようにはびこっている。
不破はレーニンのみならず、エンゲルスをも否定している。それは何故なのか?何の事は無い、民青の若い同盟員がレーニンの『帝国主義論』『国家と革命』やエンゲルスの『空想から科学へ』を理解してしまえば、日本共産党のペテン振りに気付いてしまうからだ。
ミイラ取りがミイラになると言う言葉もあるが、今の日共の現状は、かつて自らがニセ左翼暴力集団呼ばわりしていた、いわゆる新左翼からニセ呼ばわりされるような有様になってしまっている。それはまさに、かつて崩壊した第2インターナショナルの如く、政治的な末期症状を患い、ぶざまに四散しゆく運命を背負っているかのようだ。
我々は真の左翼にならなければならない。戦争を阻止する為に我々がやらなければならない事は、まず第一に決起する事である。そしてそのヒントは、既に存在する。(次号へ続く)
【ウクライナ反戦闘争に今一度決起しよう】
我々が21世紀に甦った契機も、ウクライナで戦火が巻き起こ
った事だった。2021年2月の事だ。かつての県反戦がベトナム
戦争への怒りから産まれたように、我々もウクライナ戦争への
怒りから産まれた。続報は次号以降、順次掲載する。