「女性研究者からの学び、自分の将来につなげたい」 大学生AWESOME MATEが見た、人工知能研究の最前線レポート
はじめに
2024年12月、AWESOME MATEの現役理系女子大学生3人が、理化学研究所革新知能統合研究センター(理研AIP)の認知行動支援技術チームを訪問しました。
女性研究者たちとの交流を通じ、人工知能を活用した最先端の研究に触れるだけでなく、研究者としてのキャリア形成やライフステージとの向き合い方について学びました。
第一線で活躍する研究者たちは、彼女たちにとって人生を描くうえでのロールモデルです。今回の訪問は、理系女子の未来を共に支えるAWESOMEと理研AIPの継続的な連携の一環として実現しました。 今後も次世代リーダーを目指す理系女子大学生に向け、こうした貴重な機会を積極的に提供していきます。
理研AIP訪問レポート ~認知行動支援技術チーム~
12/24に吉田楓、水谷環、安田百合香の三人で日本橋の理研AIPに行ってきました!
チームリーダーの大武美保子先生とはZoomで、特別研究員の熊谷和実先生とは対面で、キャリアや研究についてのお話を伺いました。
人工知能の発展が目覚ましく、人間の能力を大きく超えていく分野も存在しているなか、「人間の機能を育むために人工知能を使えないか?」という発想のもと、人工知能を用いて人間の認知機能を維持するための研究や機器開発などに取り組んでおられるチームです。
高齢者の認知症を予防する「ふれあい共想法」の開発やそれを利用した研究などをされています。また、最新の研究成果と、得られた知見を日常生活に活かす方法について書かれた書籍「脳が長持ちする会話」を出版されています。
大武先生がされている研究や開発、アウトリーチに至るまでの幅広いお仕事をどのように配分し「やる(べき)こと」を決めているのかといった話から、ご結婚やご出産などプライベートのお話まで、私たちの疑問に丁寧に答えていただきました。
熊谷先生からは、理研でポストを獲得された経緯や研究内容などについてお伺いし、「自分の研究について分野外の人にも分かりやすく伝えられるようにしておこう」といった具体的なアドバイスもいただきました。
大学とは異なる研究機関の現場の訪問は、学生にとって大変貴重な機会です。実際に足を運んでみたからこそ、「日本橋の理研は、他の研究者が『見える』ような空間づくりがなされていて、ディスカッションも始まりやすそうな“空気感“のある環境だなぁ」など感じることもありました。
今回の訪問をセッティングしてくださった、AWESOMEの西岡さんや理研AIPの津村さんに感謝申し上げるとともに、この学びを自分たちだけに留めず共有し、これからの成長に繋げたいと思います!
一般社団法人AWESOMEについて
私たち一般社団法人AWESOMEは、理系女性たちが地域や世代、業種を超えて繋がり、共に成長しながら描く未来図を実現していくためのプラットフォームとして2024年9月に誕生しました。築き上げたネットワークを活かし、理工系分野の持続的なタレント育成とイノベーション推進を実現していくために必要な仕組みを作っています。
具体的な取り組みや法人の詳細などについては、以下のサイトをご確認ください。
https://www.awesome-stemwomen.org/
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