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日付のない即興の詩

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趣味で書いた詩のまとめ。
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2023年7月の記事一覧

雑詩たち

雑詩たち

思い出を箱の中に隠しました。
誰にも見られてはいけないから。
誰にも見せたくなかったから。

あの子の柔らかいところ、
知っているのは私だけでいいの。

祈っていた。二つのこと。

あなたを構成するありとあらゆる全てが
私のものになりますように。

そして、この慰め合う時間が
どうか、終わってしまいますように。

細い繋がり。蜘蛛の糸。
一瞬の輝きを閉じ込めて。秘密にしよう。
蓋を開けなければ綺麗

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『ネームレス・サマーメイデン poetry』

『ネームレス・サマーメイデン poetry』

夏の蜃気楼

はるかな水底

ゆらぐ世界

たしかに少女はそこにいた

夏の蜃気楼

はるかな水底

ゆらぐ世界

たしかに少女はそこにいた

夏の蜃気楼

きおくの狭間

けしきの流転

めぐりゆく瞬きの中に

ふと 消えてしまった

あの少女の声が

きこえる



ひそやかな静寂の中に

ふと 消えてしまった

あの少女の声が

きこえる



サマーメイデン

きみの踊り をおぼえてる

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