2022年2月の記事一覧
詩:『自覚のない鳥』
あの人は私の翼が綺麗だと言ってくれたけど
眺めているだけで 撫でてはくれなかった
檻の隙間から覗く瞳は 澄み渡る水色だったから
飛べない空に恋をしてしまったのね
いつしか見上げるのをやめて 私は鳥であることを忘れた
檻の隙間を夢中で見つめ返していた時 私は何者でもなかった
本来の姿を忘れる悦楽 でもね どれだけ嘴を伸ばしても
眺めているだけで 撫でてはくれなかった
檻の中で生きてい
あの人は私の翼が綺麗だと言ってくれたけど
眺めているだけで 撫でてはくれなかった
檻の隙間から覗く瞳は 澄み渡る水色だったから
飛べない空に恋をしてしまったのね
いつしか見上げるのをやめて 私は鳥であることを忘れた
檻の隙間を夢中で見つめ返していた時 私は何者でもなかった
本来の姿を忘れる悦楽 でもね どれだけ嘴を伸ばしても
眺めているだけで 撫でてはくれなかった
檻の中で生きてい