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淡乃晶
2021年7月1日 15:58
僕は、夢をみている。湖と少女の夢だ少女は、水面を素足で弾く火花が散るような輝きで、水滴が宙を舞ったひとり水辺に佇む君の背中は、寂しくて君の姿は、僕の記憶を揺り動かした笑った顔怒った顔泣いた顔君は、僕にとって特別な人だった……そうだ、僕は、君のことを忘れてしまっていたんだ近くにいたのに、気づかないふりをして遠くにいこうとして、置き去りにしてそれでも、君