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awakia
2019年4月9日 00:09
言葉にならないような感情を、心の内からそっと引き出し、はじめからそれを思い出したかったのだと、そう膝を打つような作品が良い映画の条件だと勝手ながらに思っている。名も知れぬ感情を発見する喜びだ。それはメロドラマでもサスペンスでも起こり得る。若き映画作家である山本英は、それを観光というモチーフのなかで見事に描き出した。 山本英は東京藝術大学大学院の映像研究科映画専攻にて、黒沢清や諏訪敦彦など作