小中学校の遠足を企画する方必見!行き先の決め方や企画方法、おすすめの遠足スポットをご紹介!
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小中学生や教員の皆さんの楽しみの1つといえば、学校の外に出て社会や文化について学べる遠足や校外学習、社会科見学でしょう。
私も以前まで教員をしていたのですが、小中学校の遠足をより充実したものにするために目的地や詳細なタイムテーブルを企画するのはひと苦労でした。
本記事では、小中学校の遠足や校外学習、社会科見学を企画している教員の皆さんに向け、遠足の目的地の決め方や具体的な企画の立て方を解説いたします。
さらに、多くの小中学校で採用されている定番の遠足スポットを目的・テーマごとにご紹介していきますよ。
1.遠足の企画において最初にやるべきことは?
まずは、遠足を企画する際にぜひ設定しておきたい項目である遠足の目的「学びのテーマ」について説明していきます。
1-1.遠足の目的「学びのテーマ」を明確にする
小学校や中学校の遠足企画において重要なのは、「どこに遠足に行くのか」よりも「何のために遠足に行くのか」。すなわち、遠足に行く目的を明確にするということです。
もちろん、既に目的地が決まっている状態でタイムテーブルを企画していく形でもよいのですが、遠足とはいってもただ遊びに行くだけでなく、課外学習として児童や生徒に何らかの学びを与えられるようなプログラムが理想的です。
そこで、遠足に行く目的として「学びのテーマ」を設定してからそこに見合った目的地や日程を考えていくと、遠足企画全体が一貫性を持ったものになるうえ、引率教師はもちろん、生徒や保護者の方々にも遠足の目的が共有されやすくなります。
「学びのテーマ」を設定するコツは「すべての参加者がその遠足によって得られる学びは何か」と考えることです。特に重要なのは、参加するすべての児童や生徒が平等に設定した「学びのテーマ」を達成できることです。
「学びのテーマ」の具体例として、以下のようなものが挙げられます。
・自然や生き物と触れ合う
・日本の文化や伝統工芸、歴史的建造物を見て学ぶ
・スポーツやアクティビティで体を動かす
他にも学校や学年によって「1年間の目標」などを設定している場合は、それをそのまま遠足における「学びのテーマ」とするのもよいでしょう。
ただ行って終わりの遠足ではなく、「すべての子が学びを得られる遠足」にするためにも、「学びのテーマ」は必ず設定することを強くおすすめします。
1-2.「学びのテーマ」に沿った目的地を検討する
遠足企画の大前提としての「学びのテーマ」を設定したら次はそこに見合った目的地やアクティビティを検討していきます。
例えば「自然や生き物とのふれあい」がテーマであれば、目的地が近場の自然公園や動物園・水族館といった場所がまず挙げられますね。
また、「体を動かす」がテーマであれば、アスレチックや広場のある施設とその周辺観光スポットを絞り込んで検討していくことになるでしょう。
絞り込みにおいては、複数の候補施設における交通の便や予算、メインアクティビティ以外の付属施設や予定時期の混雑度などを考慮していきます。そのような遠足の目的地を最終決定するポイントについては後ほど説明していきます。
1-3.遠足のタイムスケジュールを組む
「学びのテーマ」と「目的地」が決まった時点で、当日の遠足で体験したい「アクティビティ」や「施設」までおそらく絞り込めている場合が多いかと思います。
メインの施設やアクティビティの周辺で他にできることを探しつつ、食事や休憩、お土産購入などの時間を無理なく確保できるようなタイムスケジュールを考えていきましょう。
また、スケジュールを組む際に以下の点を意識すると、充実した遠足企画を作りやすくなりますよ。
・すべての生徒・児童が体験できるプランを考える
・開始時刻と終了時刻は参加者の無理のない時間に設定する
・予定と予定の合間はタイトにしすぎない
・周囲や混雑に配慮した場所選び
・予定を多く詰め込みすぎない
余裕を持ったタイムスケジュールを立てられると、当日起こるかもしれないイレギュラーな事態にも対応しやすくなりますよ。
2.小中学校の遠足の目的地を決めるポイント
小中学校の遠足の目的地を決める際の大事なポイントを3つご紹介していきます。
2-1.目的「学びのテーマ」に合っているか
先の項で述べた通り、具体的な目的地に先行して「学びのテーマ」があらかじめ決まっていることはとりわけ重要です。
遠足でメインで訪れる場所や、その他訪れる周辺施設も含め、「学びのテーマ」と合致した体験ができるかどうかをチェックしておきましょう。
もし企画前から目的地が決まっている場合でも、一度「学びのテーマ」を設定する段階に立ち返ってから、テーマに見合った目的地になっているかどうかを議論するとよいです。
2-2.予算以内に収まるか
遠足企画においては予算以内に収まっているかも考慮しなければなりません。
事前に予算が決まっている場合は、目的地での予算がそこに収まっているかを確認するのはもちろん、不測の事態に備えて余裕を持った予算のやり繰りをしていく必要があります。
逆に、企画当初の時点で予算も決定していない場合は、学びのテーマに合わせた目的地での予算を教師間で相談していく形になるでしょう。
場合に応じて、児童や生徒に諸費用の負担をしてもらう場合もあると思うので、金銭トラブルを防ぐため、できる限り少ない負担額で済むように予定などを調整することが重要です。
また、近年の観光スポットや交通機関においては、価格変動制を採用している場所や期間に応じたキャンペーン、団体割引などを実施しているところも多いです。
できる限り予算内に抑えるために、日程や利用施設・交通機関を工夫してみるのもコツの1つですよ。
2-3.集合場所や昼食地からの交通の便はよいか
集合場所や昼食地からの交通アクセスのよさも考慮すべきポイントといえます。電車でのアクセスがしにくい場所では貸切バスを利用したり、あまり遠方の目的地は避けるなどして、参加者全員が無理なく目的地へと辿り着けるのがベストですよ。。
場合に応じて、電車や新幹線、路線バスを利用する場合もあるかと思います。
もし公共交通機関を利用する際は、周囲への配慮に心がけ外部とのトラブルがないよう最大限の注意が必要になるので、その点も踏まえてアクセス方法や利用交通機関を検討しましょう。
また、遠足において昼食をどこで取るかといった点も目的地選びにおいて考慮する必要があります。
例えば淡路島で遠足をすることになった場合のおすすめの学生向け団体ランチについて、以下の記事で紹介していますよ。
⇩学生向け団体ランチ(淡路島)について見る
3.小中学校の遠足本企画と当日までの流れ
前項では、小中学校の遠足における「学びのテーマ」、目的地、およびタイムスケジュールの決め方について解説してきました。
ここからは、タイムスケジュール設定以降の当日までの流れについて説明していきます。
3-1.タイムスケジュールをもとに予算と本提案
大まかなタイムスケジュールが決まった時点で、交通費や施設入場料、食事代などの諸費用について本見積もりを行い、学校に向けて提案します。
特に金銭面はシビアにチェックする必要があるため、ここで予算記載漏れのないようにしっかりと確認を行いましょう。
遠足企画の本提案の際には、企画書を提出する場合もあるかと思います。
基本的には、ここまで設計してきた事項を反映するとよいですが、提案時点で何か企画の不備や未定事項、また懸念点などがあれば適宜解消するよう努めましょう。
なお、小中学校の遠足企画の本提案に使える「教育旅行企画書テンプレート(無料)」もあります。
下記のテンプレートは無料でダウンロードできますので、企画段階でぜひ活用してみてください。
⇩「教育旅行企画書テンプレート」をダウンロードする(無料)
3-2.各方面から許可を得たうえで各種予約
続いて、各方面からの許可や承認を得る段階になります。
小中学校の遠足企画においては、基本的に以下のような許可や承諾が必要になるでしょう。
・予算の許可⇨小中学校から企画とともに正式承認をもらう
・施設からの許可⇨利用施設に問い合わせ、許可をいただく
・移動面⇨交通機関やバス会社などを利用する場合は連絡を取る
その他、施設やアクティビティに応じて特別な申請や団体利用規約などがある場合もあるかもしれません。利用するすべての施設や交通機関において、団体利用の際に必要な手続きを事前に確認しておくと良いです。
3-3.当日に向けた情報共有や遠足準備
タイムスケジュール、予算承認、各施設や公共交通機関への許諾まで得られたら、遠足企画の設計もいよいよ大詰め。
最後に、当日に向けた準備を行なっていきます。
小中学校では「遠足のしおり(冊子)」などを準備するところが多いですよね。児童や生徒、その保護者に向けた事前共有資料も含め、以下のような細かな点も決めていきましょう。
・参加者とその保護者への事前共有資料の作成(遠足のしおりなど)
・引率教員(特に参加学年以外の引率教員について)
・遠足の最中でのけがや病気に対する対応方法
・外部とのトラブルが起こった際の対応方法
・当日の出欠確認の手順
・その他遠足企画における細かな部分
またせっかく設定した「学びのテーマ」については、ぜひ児童・生徒・保護者の方々にも共有しておくことを強くおすすめします。
これにより、関与者全員に遠足の目的が共有され、より有意義なイベントにすることができることでしょう。
ここまで行ったらあとは当日を待つのみです。
生徒や児童の日々の行動や体調に注意を向けながら、全員で遠足を楽しんでくださいね。
4.目的別|小中学校の遠足おすすめスポット
最後に小中学校の遠足におすすめのスポットをテーマごとにご紹介します。
自然や伝統工芸、歴史、文化、スポーツなどテーマによってたくさんの遠足向けスポットがありますよ。
遠足企画に関わる際、もしまだ目的地が未定の場合はぜひ参考にしてみてください。
4-1.雄大な自然や伝統工芸を体験する
まずは日本独自の自然に触れたり、伝統工芸を体験できるような遠足スポットをご紹介します。
小中学生の皆さんが「日本ならではの素晴らしさ」に気づける良い機会になりますよ。
4-1-1.淡路島(兵庫県)
淡路島(あわじしま)は兵庫県の南部に位置している瀬戸内海最大の島です。日本の国の歴史が記された古事記・日本書紀によると、淡路島は日本で最初に生まれた「国生みの島」と言われています。近年は、淡路島が持つ自然やそれを活かした観光産業などにより、多くの観光客の注目を集めている人気観光スポットです!
淡路島は豊かな自然環境に囲まれており、ブランド品として有名な「淡路島玉ねぎ」「淡路牛」をはじめとする野菜や果物、畜産物といった山の幸、瀬戸内海から獲れる「淡路島サクラマス」などの新鮮な海の幸に恵まれています。
また、伝統工芸も非常に有名で、日本三大瓦の1つである「淡路瓦(あわじがわら)」や、淡路が発祥の地にして生産量1位であることでも知られる「お香」をはじめ、近年は伝統工芸を目当てに訪れる観光客も多いんですよ。
4-2-2.華厳滝(栃木県)
華厳滝(けごんのたき)は、日本の栃木県に位置し、落差約16メートルの滝壺から水が流れ落ちる日本三大名瀑の1つ。その清らかな水と周囲の自然景観が調和し、四季折々の表情を見せてくれる絶景スポットとして知られています。
特に、秋の紅葉シーズンには、滝と紅葉が美しいコントラストを作り出し、多くの人々を魅了していますよ。
華厳滝周辺には遊歩道や展望台が整備されており、訪れる人々がゆっくりと滝の雄大さや自然の息吹を感じながら散策を楽しむことができます。
また、華厳滝は歴史的に修験道の修行の地でもあり、厳かな雰囲気も魅力の一つです。
滝の近くには飲食店や売店もあり、滝を訪れた際には地元の味覚や特産品を楽しむこともできます。自然の美しさや厳かな雰囲気を遠足に取り入れられることでしょう。
4-2.歴史的建造物や日本文化を楽しむ
日本の歴史的建造物や文化を楽しめる遠足も非常に有意義なものです。
これからの世代を生きる小中学生のみなさんが、歴史から受け取るメッセージはきっと大きな学びとなることでしょう。
4-2-1.清水寺(京都府)
清水寺は、京都市東山区にある日本を代表する寺院の一つです。正式名称は「清水観音寺」で、京都の観光名所として知られています。特に、本堂から伸びる長い柱が支える「清水の舞台」が有名で、舞台からの眺めは四季折々の景色が楽しめることから多くの観光客が訪れます。
清水寺は、平安時代の初期に創建され、その後数々の歴史的な出来事や火災に見舞われながらも、現在まで大切に保存されています。境内には多くの仏像や建造物があり、特に「千手観音像」や「弥勒菩薩像」などは見どころの1つです。また、清水の舞台からは京都市街や周囲の山々を一望することができ、特に夜景はロマンチックで素晴らしいと評判です。
清水寺は日本の歴史や文化を感じることができるだけでなく、参道には多くのお土産屋や飲食店も軒を連ねており、観光客にとっても楽しい散策スポットとなっています。京都を訪れた際には、清水寺の美しい景観と歴史的な雰囲気を体感してみてください。
4-2-2.奈良公園(奈良県)
奈良公園は奈良市内に位置する大きな公園施設であり、園内には様々な文化遺産や自然の景色が息づいています。
特に有名なのが、奈良時代に建立された多宝塔や五重塔を含む東大寺の建造物群です。東大寺は世界最大の木造建築物であり、その壮大な姿は訪れる人々を魅了し続けてきました。
また、園内におよそ1200頭いる鹿も全国的に有名で、自由に歩き回る姿は奈良を訪れる観光客にとってなじみ深い光景となっています。
公園内では、春には桜が美しく咲き誇り、秋には紅葉が彩る景色は訪れる人々を楽しませてくれます。また、公園内には歴史的建造物や博物館もあり、奈良時代の文化や歴史を学ぶことができますよ。
古都奈良の歴史と自然が調和した美しい場所であり、日本の文化や風景を存分に楽しめる奈良公園で、癒しの時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
4-3.思い出作りに最適なテーマパークなど
関西圏であれば比較的近場で楽しめるエンターテインメントやアクティビティも、将来を見据えた学びを得られる素晴らしい遠足企画となり得ます。
遠足だからこそ友達と楽しんでおきたい、おすすめの観光スポットをご紹介します。
4-3-1.USJ(大阪府)
USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)は、大阪府にある大型テーマパークです。映画制作会社「ユニバーサル・ピクチャーズ」の一部門として運営されており、世界中で人気のハリーポッターやミニオン、マリオ、名探偵コナンをテーマにしたアトラクションやショーが楽しめます。
繁忙期には毎日数万人のゲストが訪れるほどの人気を誇ります。また、季節限定イベントも頻繁に開催されており、多くのリピーターも獲得しています。
また、USJ周辺にはホテルやショッピングモールなどもあり、パーク内だけでなくその周辺も一緒に楽しむことができることも魅力の1つと言えるでしょう。
4-3-2.ニジゲンノモリ(兵庫県)
ニジゲンノモリは、淡路島にある大型のテーマパークです。その名前は「2次元の森」を意味し、アニメやマンガの世界から飛び出したような体験を提供しています。ニジゲンノモリは、日本のアニメやマンガファンだけでなく、家族連れやカップルなど幅広い層の人々に人気があります。
ニジゲンノモリには、様々なアトラクションやエンターテイメント施設があり、訪れる人々を楽しませてくれます。また、ショップやレストランも充実しており、アニメやマンガに関連する様々なグッズやフードを楽しむことができますよ。
ドラゴンクエストのウォークスルー型アトラクションや、ゴジラの口の中に入っていくジップラインアクティビティなど、ここにしかないユニークな施設やアトラクションが多くあるので、せっかく淡路島に来たなら、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
5.まとめ
小中学校の遠足企画についてご紹介してきました。
いかがだったでしょうか。
校外学習、社会科見学にも応用できると思いますので、ぜひ本記事を参考に充実した遠足企画を設計しましょう。
また、本記事でご紹介した「教育旅行テンプレート」や「淡路島での昼食向けおすすめスポット」もぜひ参考にしてみてください。
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⇩学生向け団体ランチ(淡路島)について見る