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あわひのビジョン・ミッションに込めた想い

もっと社会の隙間に、息のしやすい場所を創ろう。
社会に間の選択肢を創り、
生き辛さを抱えるすべての人が
自分の生き方を肯定できる社会を

2022年8月にホームページを公開し、本格的に活動を始めた任意団体あわひ。

休職・離職中の方と共に畑活動をする「休む人のための畑」

休職・離職中の方であれば、最初の一杯は無料となるカフェ「休む人のためのカフェ」

休職・離職経験のある方をゲストにお話を聞くラジオ「あいだの生き方ラジオ」

たった一人から始める居場所作りをコンセプトに、場作りに興味のある人が集まるコミュニティ「アキボシ」

現在はこれら4つの活動を軸に、社会の隙間、あいだにいる状態でも、心地よく過ごせる社会を目指しています。

この記事では改めて、あわひのビジョンとミッションに込めた想いについて書かせていただきます。



あわひのビジョンについて

一人ひとりが自分の生き方を肯定できる社会に
生き辛さを抱えている一人ひとりが、「うまく生きられない自分が悪いのではないか」と自分を責める必要がないように。たとえ自分自身を肯定できずとも、そんな自分なりになんとかやっている、その生き方は肯定できる社会を。

あわひが掲げるビジョンは「一人ひとりが自分の生き方を肯定できる社会に」です。

自分を肯定できる社会、ではなく、自分の”生き方”を肯定できる社会としたのは、苦しい時や辛い時に、無理に自分を肯定することが必ずしも良いことだとは思わなかったからです。
自分を否定することもあると思います。けれどそんな自分なりになんとか生きてんだよなって、そんなふうに思える社会にしたいという想いを込めました。

今の社会にあるしんどさの全てに、明確な名前がついているわけではありません。
パワハラがあったとか、不当な扱いを受けたとか、特別苦しい経験があるわけでもないのに、「なぜか苦しい」「働くのが辛い」
そのような名前のつけられない生き辛さを抱えている人も大勢いると思います。

名前がつかない、外に理由を見つけられない。そんな時ほど、自分自身を責めて、「うまく生きられない自分が悪いのではないか」と自分の生き方を否定してしまうことがあると思います。

だからこそ、一人ひとりが、「そんな自分なりになんとかやっている」と、たとえ自分自身を肯定できずとも、その生き方は肯定できる社会をあわひは目指しています。

あわひのミッションについて

社会に間の選択肢を創り、一人ひとりの心にゆとりと安心を届ける
あわひとは、ひと・もの・ことの「間」を意味する言葉です。就職をするかしないか。安定か不安定か。二分された選択肢の中から選ぶのではなく、間にあるものを大切にしたい。
社会に合わせて何かを決めることを急ぐのではなく、曖昧な自分を良しとする。そんな間の選択肢を創ることで、一人ひとりの心にゆとりと安心を届けます。

あわひのミッションは、「社会に間の選択肢を創り、一人ひとりの心にゆとりと安心を届ける」です。

今の日本社会は、就職をするかしないか、安定か不安定かといったように、選択肢が極端に二分され、あいまいな状態が許されないように感じます。

その結果として、一度仕事を辞めてゆっくり過ごしてみる、という選択肢を取ることが難しくなっているのではないかと考えています。
また、あいまいな状態を良しとしない社会とは、はっきりとした分かりやすさを求められ、たとえ自分自身が納得していなくとも、限られた選択肢の中から何かを選ばざるを得ない社会だと思います。

これでは社会の隙間が狭い。だから息苦しい。

そこであわひでは、社会に間の選択肢を創り、隙間を広げて、息をしやすくしたいと考えています。

ミッションに掲げたゆとりとは
「今の自分の生き方を否定しないための心の余白」
安心とは
「このままでもなんとかなるかもしれないという、将来の自分に対する信頼」
と、定義しています。

お金の心配をせずに、人との繋がりの中で、自分自身について考えられる環境があれば、社会に合わせて何かを決めることを急ぐのではなく、曖昧な自分を良しとして、ゆとりと安心を持ちながら生きていけるようになるのではないでしょうか。

あわひの価値規範について

ここからはホームページにはまだ記載できていないことですが、あわひの活動を行うにあたって、私達自身が大切にしている2つの価値規範があります。

・曖昧な状態を良しとする。
・わかりやすさに抗う。

以下、詳しく書きます。

曖昧な状態を良しとする。

ミッションでも書いたように、あわひは間の選択肢を創りたい。
それは「何をしたいかなんてすぐに決めなくてもいい」「よくわからない生き方をしている時間だってあってもいい」そんなふうに思えたら、生き辛さから少し解放されるかもしれないと思ったからです。

だからこそ、活動をしている自分達も、曖昧な状態を良しとすることを大切にしたい。生き辛さを抱えている人が目の前にいた時に、その人を何らかの方向・状態に無理に持っていこうとするのではなく、側で一緒に考え、共に待つ人でありたい。

苦しくて辛くて、ただ流れに任せて、状態が良くなることを待つしかない時もあります。けれど、そのいつかを信じて1人で待つことはとても難しい。 だから、あわひは曖昧な状態を良しとして、雨宿りするみたいに、一緒に待つ存在でありたい。

わかりやすさに抗う

今の社会は「わかりやすさ」が求められてしまっていると思います。自分が感じている辛さや苦しみも、名前が付かなければ認められない。
けれど、わかりやすさのために、名前をつけると何かが削られてしまう。

あわひの活動を紹介する際に「休職・離職中の方に向けて」という言葉を使ってしまっていますが、これもまた、わかりやすさのために、何かを削ってしまっています。まだ代わりの表現がうまく見つからずに「休んでいる人」と表現させていただくことが多いですが、私達自身、納得がいっているわけではありません。

「あわひ」「あいだの生き方」「間の選択肢」
こうした言葉はわかりにくいのかもしれません。
ですが、わかりやすくするために、無理に形作った言葉にはしたくない。

単純に、表現・伝えることの力不足でもありますが、早く、わかりやすく伝えたくなる誘惑に抗い、なるべく「わかりにくいものを、わかりにくい形のままに、それでも伝わるように」あわひの活動を広げていきたいと考えています。

あわひへの寄付のお願い

ここまで書いてきたような想いを持って、あわひは活動しています。

「休む人のための畑」や「休む人のためのカフェ」といった活動に関わる経費は、全て月額寄付、マンスリーサポーターの皆様に支えられています。

今後もあわひの活動を広げていきたいと考えていますので、よろしければ寄付という形で仲間になっていただければ幸いです。
応援よろしくお願いいたします。



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