放てば手に満てり
私たち一人ひとりにとって何が大切なのか。
それを見つめるタイミングのようだ。
いま、身の回りに起こっている問題(に見えること)は
すべて、その「大切なもの」を見極めるための、メッセージのように感じる。
大切なものを見極めるためには、
いらないもの、余計なものを先に手放すことが必要だ。
私の場合は、3月にお産を控え、実家の母に頼ろうと思っていたけれど、
父が体調を崩し、続いて母が手首を骨折した。
そんな中、母は、「あなたのお産はなんとか間に合いそう。手伝う気でいる」と言う。
その気持ちは、とてもありがたい。
でも、違う気がする。
私は、人に頼るのが苦手だ。
私が頑張ればなんとかなる、と、無理をするタイプだ。
母もそう。(私に輪をかけてそう。)
「ひとりで頑張らない。お願いして頼る。」
そんなサインなのではないだろうか。
頑張ることが、努力して解決することが、その人の基本だとして、
それが、出来ない状況に追い込まれているのだとしたら、きっと、それが必要だから、なのだろうと思う。
頼ること、人に甘えることは、
まわりの愛を素直に受け取ることにもなる。
知らず知らずのうちに握りしめていた
こだわり。くせ。
手放すと、両手に満ちるのは、まわりの愛なのかもしれない。
謙虚に。
まず、受け取って、そして、感謝する。
そして、満ちた愛を、まわりに与えていく。
それが、よいのだと思う。