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これからの生き方を考えさせられた2人の女性

40歳で人生を終えるつもりで生き急いでいた私は
その年齢を過ぎた時、途方に暮れました

生きていくしかないことは理解していても
辛いことばかりの人生に絶望していました

今は、その長い長いトンネルから抜け出して
人生でいちばん穏やか日々を過ごしていますが
それでも、心の奥底にある絶望感は残っています

そんな中、とても考えさせられる
2つのドキュメンタリー番組に出会いました

1. 魂のピアニスト、逝く

フジコ・ヘミングさんの演奏は
なぜかものすごく心に響く気がしていて
この番組を観てその理由が分かりました

まずは、私も大好きなショパン好きということ、
そして、機械みたいな演奏が嫌いで
間違ってもいいから心を込めて演奏する、という
強い信念があると分かったからです

そして、インタビューを受ける様子が
大好きな樹木希林さんと重なり

さらには、今年開催予定だったツアーに向けて
練習に練習を重ねられていた姿は

とても91歳とは思えず
とんでもないパワーと魅力を感じました

大好きなラ・カンパネラ、聴きたかったです

2. 私のママが決めたこと

やはり涙なしでは見られませんでした

この方も信じられないほどの強さを持った女性で
もし私が同じ状況になったとしても
とてもじゃないけど真似できないと感じました

2人の娘さんはまだ高校生と小学生だったのに
本当にしっかりされていて
私は自分の甘さが恥ずかしくなりました

最後のお別れの場面はすごく辛かったけど
その瞬間までご家族でずっと声を掛け合っていて

しっかりされているとはいえ
まだ10代の2人の娘さんにとっても

もしかしたらそれは救いだったのかもしれないと
勝手ながら感じてしまいました

それは、私の母親の最期は骨と皮の状態で
ほとんど話すこともできず

20代だった私でさえ
その姿を見るのが本当に辛くて

元気だったころより
その時の印象の方が強く残ってしまって

それが長年手放せなかった強烈な罪悪感にも
つながっていたからです

でも、この女性のように大変な決断をして
それを受け入れ、完璧な準備ができる人は
果たしてどれくらいいるんだろう、

少なくとも私には到底できないから
今のところ健康でいられることに感謝して
生きていかないといけないと、
自分の甘さを改めて反省しました

まとめ

ツアーを楽しみにしていたというフジコさんも
大切な家族とのお別れを決断したこの女性も
本当に悔しいだろうと想像します

また私の母親の話になってしまうけど
体がどうにもならないだけでも悔しいだろうに

一時危篤状態を脱したものの
せん妄で意味不明な言葉を発していた時

ベッドのカーテンの向こうから
信頼していた看護師が笑いながら
それをバカにするような言葉を発した途端

母親が歯を食いしばりながら
悔しそうに泣き出したことがありました

このように、きっと多くの人が多少なりとも
最期は悔しい思いをするのかもしれないと思うと

これからも生きるしかないのであれば
私はとにかくこのまま穏やかに過ごしたい、

そのために、長年いじめ続けてきた自分自身を
もういい加減、許して愛してあげることにします

大嫌いだった自分に対して
こんなふうに思えるようになったのも
ここまで生きてきたからこそですね

これまで出会ったすべてのみなさんのおかげです
本当にありがとうございます


最後まで読んでくださってありがとうございます

どうか、みなさんが少しでも心穏やかな時間を
過ごすことができますように

Avoir


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Avoir / 大人の交換日記
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