奪い合いより分かち合い②
こんにちは。
小学校からの同級生に、私が付き合っている彼の事が好きになったから、欲しいと言われました。
↑ 私の彼の事が好きになったと言われて、おまけに「欲しい」と言われても、それは私が決める事じゃないのになぁ…
と、喫茶店を後にしてから思いました。
後々、ここまで気づけて良かった!と実感する出来事がありました。
相手が决めること
これは、私が結婚してから化粧品販売をしていた時の話しです。
始めた経緯は端折りますが、何人かの固定のお客様にも恵まれて、面白くなって来た頃。
その内の1人のお客様から、衝撃的な事を言われました。
そのお客様はお肌の弱い方で、私が化粧品を勧めるまでは、日焼け止めとベビーパウダーのみお使いでした。
なので無理な販売はせず、お客様が興味を示して下さるまで、化粧品の話はしませんでした。
お客様がようやく興味を示して下さった時、丁寧に化粧品の説明をしました。
すると、一品ずつお試しになられる事になったのです。
ここに漕ぎ着けるまでに、かなりの期間を要しました。
おまけに、エステも受けて下さるようにもなりました。
やっと開拓出来たお客様。
そんな、苦労して繋がりが持てたお客様だったのに、ある日こう言われました。
「仲良くなったママ友が化粧品販売を始めて、偶然、同じ化粧品だったから、これからはその人から買ってあげようと思って」
私が、化粧品の事を切り出すのに、どれだけの勇気が要ったか…
やっとの思いでここまで来れたのに…
それをいとも簡単に横取りされるなんて…
などと、色んな思いが頭の中を駆け巡りました。
あまりにも突然の告白に衝撃を受けて、しばらく言葉を発する事が出来ませんでした。
私の事などお構いなしに、更に追い打ちをかけるように
「そう言う事だから、ごめんね」
と、釘を刺されたのでした。
泣きながら車を運転して帰りました。
翌日、少しだけショックが薄まり、ふと思いました。
「誰から買うかを決めるのはお客様」
諦め切れない気持ちはあったけれど、お客様は私ではなく、ママ友さんを選んだんだ。
他メーカーの化粧品ではないのが、せめてもの救いだよ。
そう自分に言い聞かせました。
そして、「あなたから買いたい」「あなただから買いたい」と思ってもらえる人になろう、と決めたのでした。