
ブレインメンタル強化大全を読んで
今日は本の感想を書きます。
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私は舞台役者として活動しているのですが、メンタル疾患になってまい、樺沢紫苑先生に出会いました。
樺沢先生の「ブレインメンタル強化大全」は、前向きに病気を治していくためにできることがTODOとして書かれた「治療の教科書」のような本だと思います。
持論を一方的に紹介している本はたくさんあると思うのですが、本書は先生のもとに送られた沢山の質問をもとに構成されており、実際に行動に移してみた時につまずくポイントに対する対処法まで網羅してあります。ですので、つまずぎが原因で本の内容を実践するのを諦めてしまうということがないように工夫されています。
私は樺沢先生のYouTubeを拝見していたので本を読むより先に「朝散歩」「運動」はかなり行動に移せておりました。調子がかなり改善してきたものの、今一歩調子が良くならないときに発売されたのが本書でした。
本書で改めて思い知らされたのは「睡眠」の大切さです。「睡眠」は断片的な情報だけ実践しても効果が出にくいものの典型だと思うのですが、本書では体系的にわかりやすくまとめられているため見落としがなくなり、動画での知識が一本の線で繋がったと感じました。
他に私が本書で気づき実践して行動に移せたものは
・ベストパフォーマンスを出すべきときには睡眠は7時間とる
・ジムの運動だけではなく昔習っていたクラシックバレエを再開した
・朝散歩に家族を誘うようになった
・母親がジムに通うのを後押しできた
・好物のとんかつを控えるようにした
などです。
この本の凄いところは、メンタル疾患にまだなっていないの人に向けても書かれている点です。
かなりのデータに基づき恐ろしい現実を突きつけられます(笑)ですので、今現在病気でない人も、今の生活を続けていたらこんなにまずいのだ…ということを教えてもらうことができるのです。
人間、病気になってみたり窮地に立たされないと行動を変えることは難しいと思います。病気になる前に「正しい警告」を教えてくださる本はなかなかないのではないでしょうか?
願わくはメンタルクリニックの初診で精神科医の先生にこの本をいただけたら…もっと言えば、義務教育にこういった内容を組み込んでもらえれば、メンタル疾患から復帰できる人、ならずに済む人を増やせると思います。
メンタル疾患の人はもちろん、「病気予備軍」の人やお年寄り、健康で絶好調を目指す人、すべての人が読むべき本だと思いました。