自分へのNOをYESに変えて自己肯定感を高める方法 その2/4
調子を崩してから1年間かけて回復し、以前より強くなった自分になるまでの方法を紹介する記事です。 前回の記事にて全体のまとめ を紹介しているので、ぜひご覧ください。
この記事では、調子を崩して回復するまでの方法を紹介していきます。
少しでも異変があったら無理せず相談する
普段と違う異変が続いたら、少しは様子を見ても良いのかもしれませんが、抱え込まず、周りの人やお医者さんに相談することが重要だと思います。
私が感じた不調は以下の通りです。
頭痛が増える、常備している頭痛薬が効かない
仕事中だけ熱が出る
休みの日も気が休まらない、ずっと仕事が終わってない気がする
テレビの音が異常に大きく聞こえる
特定の仕事に自信が持てない
感情的になってしまい、なぜか涙が出てくる
私は悪化して何もできなくなることを恐れ、回復を優先したほうが良いと考え、上司に相談することにしました。
回復するために 週休3連休 とした
上司に相談し、回復を優先する事に決めました。
状況的に、全く何も仕事ができないのではなく、一定の業務はできていたため、休職ではなく、週5稼働のところを週4稼働にして休みを1日増やすという取組みを開始しました。
当時私は、プロダクト開発組織のマネージャとして、エンジニアのマネジメント、複数プロジェクトの統括(PMO)、2つのプロジェクトマネジメントなどいろんな業務に関わっておりました。
更に、採用業務を担って欲しいとのオファーもありましたが、回復優先のために辞退し、もともとの業務も一部はスケジュールを見直したり、別のメンバーにお願いする形にしました。
業務を減らすことで、周りに迷惑をかけてしまうことが気がかりでしたが、その瞬間の迷惑より、中長期的に自分が離脱することの迷惑、リスクを考えて判断できたことが大きいです。もし、業務調整をしないまま自分で抱え、我慢・無理し続けていたら体調が悪化し、結果的に休職することになり数ヶ月以上離脱してより影響が大きくなっていたかもしれません。
3連休なら前後に仕事がなくて休みの質が高くなる
金曜日(月曜日でも可)を休んで毎週3連休とする事で、以下の様に、全く仕事のことをOFFにできる時間が増え、よりリフレッシュできたと感じました。
この3連休の形を基準に、結果的にはほぼ1年間、休みを入れながら働いていました。
焦らずゆっくり回復を待つことが大事だった
休み始めは周りのことが心配で迷惑をかけたくない、早く戻りたいという気持ちがありました。
3ヶ月経過したころには落ち着いてきた感覚があり、大丈夫かな?と思ったので、4月から週5稼働にしたところ、、徐々に調子が悪化して1月時点の状態に戻ってしまいました。この経験を経て、回復したと思ってもすぐは戻さず、徐々に稼働を増やしていき、最後の11~12月でフル稼働に戻ることができました。
「自分が思う2〜3倍は休んだほうが良い」
ある人が言ってくれた言葉ですが、本当にそうだと感じます。焦ってもいいことはないので、じっくり正しく回復することが最重要だと思います。
脳を(心を)休める、仕事のことを考えない
調子が悪い時は、いろんな事柄について、考えすぎている・気にしすぎている・不安にしすぎている状態なんだと思います。つまり体というより、脳が疲れている、脳を使いすぎているのです。
とにかく脳を使わない、ぼーっとするということが大事と考え、休みのときは、何もしないようにしていました。あとは、趣味や好きなことを流れに身を任せてやっていました。
しかし、考えないようにするというのは難しいことで、自然ともやもやが湧いてきます。そこで私がしたことは、考えていることに気づく ということです。「また仕事のこと考えてるな、休んでるときにも仕事のことを考えて偉い!」そう思うと、自然とそれ以上考えが進むことがなくなりました。こういった習慣を繰り返すことで脳を休めることができたように感じます。
エネルギーが減る要因から遠ざける
休みのおかげで少し考える余裕が出てきました。そこで日々の気力が上下する原因について注目することにしました。
私は、気力のことを RPGゲームのように、 MP(メンタルポイント/マジックポイント)と名付け、MPの増減について振り返るようにしました。MPが減った事象を書き溜めていき、MPが減る事象を遠ざけ、回復しやすい環境を作りました。
個性は様々です。良い悪いではなく個性によって相性が悪い人もいます。余裕がないときはそういう環境がストレスになってしまうので、距離をおいたり、自信のない業務、不安、負荷がかかる業務に関しては、「難しいのでHELPしてくれませんか?分担してくれませんか?」という形でMPが削られない状況を作っていきました。
MPが削られる人と仕事をしない
MPが削られる業務をしない、分担させてもらう
仕事なのに、自分だけワガママを言っているように感じますが、回復するために重要な要素なので、未来に成果を出すためにこういったことは遠慮しないことが重要だと感じています。
趣味や旅行、運動でリフレッシュ
リフレッシュできる時間を意図的に作るのも効果的です。
私は釣りが趣味なので、釣りに行ったり、旅先で、自然と対話をしていると、仕事のことを忘れることができます。
また、運動もおすすめです。体を動かすことや呼吸することに必死で、勝手にそれ以外考えられない状態が作れるためです。自然と脳内が空っぽになってリセットされている感覚になります。
運動のなかでも特に良かったのは、筋トレです。私は2年前から筋トレを続けています。毎回、過去より少し負荷が上がっていくので、大変です(汗)。また前回より少しでも強くなった自分に気づくため、小さな成功体験を積み上げることができます。筋トレを始めた頃は正直毎回もうやめたいと思うくらい辛かったですが、今は心と身体の健康のために、大事になっています。
誰かに話しを聞いてもらう場所を作る
調子が悪いとき、誰かに話を聞いてもらうというと、カウンセリングという手段が一般的かもしれませんが、私はコーチングをはじめました。私の場合、過去に、コーチングを受けたことがあったため、効果が想像できたというのが理由です。
何がもやもやするのか、なぜMPが足りないのか?どういうときにMPが減った気がするのか?などなど、一人で自問自答しても整理するのはとてもむずかしいので、こういった会話のプロであるコーチングは効果的だと感じます。
また、パートナーや家族などに話を聞いてもらうのも良いと思います。私は、コーチ以外に、兄、パートナー、上司など複数の方にいろんな話を聞いてもらい、支えられて今に至っています。
徐々に回復してきた私は、コーチングのセッションの中で、自己肯定感 という言葉に出会い、自分に NO を言い続けていたことに気づいたのです。(次の記事を是非御覧ください)
回復期のまとめ
異変に気づいたら、自分で抱えこまず、家族・上司など周りの人に相談し、とにかく仕事を忘れ、回復を最優先できる環境を作ることが重要だったと考えます。休職までいかずとも、休みを増やすなどの手段がありました。
私は、回復まで1年間かかりました。早く回復しなければ、と焦らずにじっくり多めに休みながら徐々にやっていくことが大事です。
余裕が出てきたら回復を阻害する要因を回避したり、趣味や運動でリフレッシュする機会を作ることが、回復の効率を上げることに役立ちます。
読んでいただきありがとうございます。次回その3の記事では、自己肯定感について、自分へのNOに気づく内容を紹介します。参考になれば幸いです。
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