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イタリア☆オリーブオイル産地ツアー⑺

オーガニックオリーブオイル「オルチョサンニータ」

 いま、イタリアで注目すべきことは、精神病院を廃止したことです。
精神医療改革者
フランコ・バザーリアが、1,200床もあるようなサン・ジョバンニ精神病院を廃絶し、「地域精神保健サービス方式」を取り入れたことは、もっと広く知らしめた方がいいと思う。今や日本は精神病院大国という哀れな状態です。
 この問題については、改めて投稿したいと考えています。
 タイトルの写真は、オルチョサンニータを使ったパスタ。オレガノをたくさん振りかけました。

2012年11月13日
丘をこえたら、眼下にアサクラ農園が……。

 アサクラ農園は、無肥料・無農薬のオリーブ農園です。この数年は、草を刈ることもやめて、自然の力を試すかのように、オリーブの木々が育てられています。
 自然農法を指して、ほったらかしということを言う人がいますが、それは違います。ほんとうに丹念に自然の状態を観察し、人工的な、無理な手を加えず、しかも、オリーブがよい状態で育つように、ケアーをしています。
 この農園のオリーブ収穫は、すでに終わっていて、採油所に送られ、今年のアサクラオイルは出荷を待つばかりとなっています。収穫の終わった農園は、小さな野の花が所々に咲いていて、ほっと一息、休息の時を過ごしているようにも見えました。

農園の入り口から見下ろした全景。
下草青々。無農薬。

 この農園のオリーブの木々は、古いものは100年くらいたっているものもあります。傾斜のきつい斜面にゆったりと植えられたオリーブは、太陽の光を四方八方からうることができるようです。

下草を刈らない。

 木の根元に生えている幅広の草が、草を刈らなくなってから増えてきたそうです。草は、細長い草よりも、幅広いものの方が、土の状態がよいとのことでした。まるで、この木々は、今にも何かしゃべり出しそうではありませんか。

 アサクラ農園の小さな花たち……。

ふう、疲れた。

 「さぁー、もうすぐお昼だよ−」。この斜面を上がりきったところに、楽しいランチパーティーが用意されていたのでした。

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