イタリア☆オリーブオイル産地ツアー⑹
オーガニックオリーブオイル「オルチョサンニータ」
2022年のコメント
このツアーはけっこうハードスケジューリュだったけれど、はじめて見るもの、はじめて体験することなど、中身がいっぱい詰まったものでした。
多分我が家は一般の家庭に比べて、パスタを食べることがかなり多いと思います。菜食ですが、一度に食べる量も多いです。
右派連合が総選挙で勝利し、ネオナチと言われる女性が首相になったイタリアですが、労働者の運動は健在です。昔からストライキも盛んに行われていて、イタリア製の自家用車の故障すると、ストライキで部品が入ってこないくて修理不能といったことも過去にはありました。日本とは違って、人びは権利意識をしっかり持ち、市民として、労働者として、主張することはきっちり主張します。
タイトルの写真は、オリーブオイル「オルチョサンニータ」を使ったショートパスタ。
2012年 11月 12日
最初のオリーブ畑見学は、農家民宿の農園。
ペンネの農家民宿で一夜を過ごし、翌朝はさっそく、この農家のオリーブ畑を見学。そこで、オリーブの収穫の仕方の違いについて、レクチャーを受けました。
最初に渡されたのは、プラスチックの熊手。こどもの海水浴用おもちゃセットにあるようなものでした。
この熊手を枝に引っかけて強く引くと、ばらばらとオリーブが下に敷いたネットの上に落ちます。手摘みというのは、手で枝をしごくのですが、それを少し手助けする「道具」です。
次ぎに登場したのは、大きな2枚の熊手が、電気でぱたぱたと動くもの。これを枝にからませると、ばらばらばらばらばらばらと、たくさんの実が、ネットに落ちてきます。これは、もう、手摘みとは言わないようです。この方法だと、結構枝が傷み、葉もたくさん落ちてきます。
この電動熊手は、長い棒の先付いていて、脚立に乗らなくても、
上の方の枝まで届きますが、結構重いです。
これは、オリーブオイルの絞りかすを乾かしたもの。サラサラしてます。朝倉さんのお話では、この絞りかすに薬剤を使って、さらに油を搾り取る業者もいるとか。イタリア産オリーブオイルでも、安いものは、その可能性があります。その昔、スーパーで購入したオリーブオイルを、美味しいと思ったことはなかったけれど、きっとその手のものだったのでしょうね。
この民宿では、この絞りかすを燃料にしています。よく燃えるようです。これで、暖房やシャワーをまかなっているとのこと。
ここのご主人手作りのボイラー装置一式は、ご自慢。左側の四角い部分に、絞りかすが入っていて、右側が大きなストーブのようなものです。
ここもオリーブ農家ですから、自前のオイルがあります。このステンレスの大きなタンクに、オイルが入っています。
オイルがなみなみと入っているのを、見せていただきました。でも、朝倉さんは、あんな風に蓋をさっとかぶせただけのタンクに保存しておくのはどうかなぁーと、つぶやいていました。オイルは酸化を防ぐことが、とても大切だからです。
アサクラ農園は、このツアーの主催者でオルチョサンニータを輸入販売しいる朝倉れいこさんが、それとは別にご自身のオリーブ畑を管理し、収穫したオリーブでオイルを作って販売をはじめています。オルチョサンニータは、無農薬ですが無肥料ではありません。アサクラオイルは無農薬・無肥料の自然栽培です。