[春の薬膳]旬のホタルイカを食す
イカ🦑大好きAUREA.ナカタニです。
もう5月も半ばというのに、春先に作ったメニューがたくさん溜まってしまってしまい、時期外れになりそう。今春も大好きなホタルイカを食したので報告いたします!
▼韓国でのイカや刺身の食べ方について書きました
ホタルイカと私
こんな見出しにすると仰々しくて恥ずかしいのですが、大学を卒業した年にホタルイカが心から美味しいと感じた出来事がありました。
当時住んでいた家から10分もしない場所に、日本酒と炙り魚が美味しい店がありました。席に着くと、オーダーと共に籠に入ったたくさんのお猪口から自分用を選ばせてくれるシステム。当時はそれが斬新で、お酒が美味しい美味しいと日々感じていた私はその店でホタルイカと出会います。
ホタルイカは、実家の父が魚介好きということもあり刺身はよく目にしていました。食べられない訳ではなかったのですが、小さなイカには興味がなく過ごしたのが事実です。
その店でのホタルイカは干物でした。日本酒メインのお店でお酒に合う干物や燻製は数多く、目の前で炙ってくれました。初めてホタルイカの燻製を食べた時、「!!」と咀嚼しながらうんうん唸りました。なんて美味しいんだろうと感じた瞬間を今でも思い出します。
春にイカを食べる理由
1年中スーパーや魚屋さんでみるイカですが、ホタルイカはこの春、3〜5月が旬ですよね。実は、中医薬膳学ではイカは「春」に食すと良い食材の1つなんです。
具体的に「肝」がダメージを受けたり、バランスを崩したりするとこんな症状が出てきます。
イライラする、鬱々する、怒りっぽくなる
身体の重だるさや頭痛、肩こりを感じる、ため息やゲップが多くなる
よく眠れない
肌のカサカサ、髪のパサパサ、フラフラして貧血っぽい
目がかすむ、眼精疲労がひどい
脇や身体の側面が張って痛い
爪が割れる
などなど。
様々ありますが、皆さんはどうですか? 何となく覚えがあるような不調はありませんでしたか?
春先にフル回転しやすい「肝」。これらの症状を解消してくれる食材のひとつが、本日紹介するイカ🦑なんです。
イカの薬膳的効能は?
イカは春にダメージを受けやすい五臓「肝」に帰経しますが、もう一つあります。それは人の成長・発育・生殖機能を主る五臓「腎」です。加齢によるほてりや疲労感などの更年期症状、寝汗や目のかすみ、足腰のダルさなどの原因といった身体の「潤い不足」をケアできるんです。
「血」を補い「潤い」も補う。特に、体内がカラカラっでほてりやめまい、肌や髪の毛がカサカサ・パサパサで乾燥状態の時に、イカ🦑を思い出してみてくださいね。
我が家のホタルイカメニュー
旬が短いので色々試してみたいのですが、ほぼ毎年同じようなメニューになります。
これは春特有のメニューで、さっと茹でた菜の花と下処理した茹でホタルイカを酢味噌で食すシンプルなものです。
デトックス(解毒)作用のある菜の花も五臓「肝」に帰経します。そして、お酢の「酸味」というのが肝と関わりのある五味※であり、それが更に肝の働きを助けてくれるので、この組み合わせは春メニューとしてぜひオススメします!
※お酢は胃が弱いタイプは少々控えめがベストですが、「酢味噌」は砂糖の甘味が酸味の過度な働きを弱める調整役となるのでオススメです
セリはきりたんぽ鍋のように温かいメニューで使うよりも、韓国の辛味ダレ(ヤンニョン 양념)で和えるのが多いです。このヤンニョンは、唐辛子やニンニクを醤油とごま油ベースで混ぜ合わせて、野菜の和え物や肉や魚にかけたり、チヂミのタレとして我が家は使っています。
セリは、菜の花同様にデトックス(解毒)作用があり、他にも、身体の余分な熱を冷ます(清熱)、むくみ解消(利水)、「肝」を整え平常に戻す(平肝)と盛りだくさんの効能も。春先に食したい野菜のひとつです。
定番の組み合わせは、オリーブオイルとアンチョビ、ニンニクでさっとパスタにするのもオススメです。
まだまだスーパーで見かけるホタルイカ。目を取ったり足のあたりの軟骨を取ったりで少々下処理が面倒くさいですが、こちら👇の干物のように手軽なものもあります(酒のアテでよくお世話になったものです)。ぜひ食してみてくださいね。
https://shop.fukumitsuya.com/products/3508
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