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本との対話(子どもと一緒編)

 長引く休校。学校からのたくさんの課題。
「これやるように指導するんだよね…ツラ…」とは思うけど、やるのは子ども本人。
友達と一緒に勉強したいよね。
ママも先生じゃないから教え方とか分からないよ~。

なんてフワッとしつつも大人な対応で勉強のサポートをしたいのに、だんだんと指導に熱が入りお互いイライラしてしまうのはきっと親子だから。
他人だったらこうはならないんだろうな。と毎日思っている。


 基本的に我が家ではやることやったら自由!というスタイルなので、1日の課題を終えたら自由に過ごしてもらっている。
とは言いつつ、今さっき終えて私は瀕死…。
そしてこのnoteを書いたらオーダーの作品制作に入る予定。
でもその前に息抜きにこれを書いているというわけです。


 今回は子どもと一緒に読んでいる本を少し紹介してみようかな。
どれもほぼ私の趣味なんだけど、子どもも理解できそうだし、ついでに一緒に読んじゃおうといった具合。極めて押し付けに近いけど。
子育てって得てしてそういうものになっちゃうよね。という話。

良かったら読んでいってください。


「数学物語」

これはかなり有名な本だと思うのでご存じな方も多いかもしれませんが、お気に入りなので紹介。
電子書籍も出ていますが、ぜひ紙の本で書き込みながら遊んでほしいと思います。かなり版も重なっているので500円くらいで買えます。
ドリルより安く手に入りますよ。

まず冒頭から「~からすは2と1、3と1または3と2、4と1または4と2または4と3、5と1または5と2または5と3の区別はできるが5と4の区別はできないということになります。」(P7.2.1)

え!なんで?!
といった具合に引き込まれていきます。

他にもエジプト、バビロニアにおける数字の誕生の話なども書かれていたり、数の記数法が書いてあって、しかもクイズ形式なものもあり、うちの子は楽しそうに解読してました。ちなみに小3です。
図形や関数などもあり、数字が好きな子はかなり楽しめそう。


「日本昔話百選」

(現在三省堂のwebshopはお休み。アマゾンでは定価で販売してました)

この本は日本各地の「語り婆」(語り部)の話す内容を共通語に近づけつつもある程度、地(じ)の方言を使って文章にされています。

たとえば「むかしむかし」というのが「むかしあったど」や「めでたしめでたし」が「とっぴんぱらりのぷう」とか「どんとはらえ」とか、地方の言葉ではじまったり、しまったりしてます。

お話も地域ごとにまとめられていて、私の祖父母は福島の出身なので、声に出して読んでいても「北の国」のほうが読みやすかったり、なんとなくイントネーションが分かったりして、面白いところに気が付きました。

 あと、この本に収録されている「糠福と米福」というお話は山梨で語り継がれていたものだそうですが、なんと「シンデレラ」で有名な「灰かぶり」の別名なんだとか。
人類共通の昔話なんですね。

ほかにもアンデルセン童話と同じルーツを持っているお話などもあり、人類のルーツは一緒なんだね、という感覚を身に着けてもらいたいな、という親心もあったり…。

実は私のほうが楽しんで読み聞かせをしている本です。 お話も短めなので小さなお子さんも楽しめそうです。


「M.エンデが読んだ本」

(こちら現在重版中らしく、中古だとすごく値が上がっているのでお勧めするのはなんとも…な感じなのですが、もしかしたら図書館とかで借りられるかも(といってもまだ図書館しまってるよね…))

 これは「モモ」、「果てしない物語」で有名なエンデが過去に読んで影響を受けた本の一部をアンソロジー形式にしたもの。
私知らなかったのですが、「果てしない物語」って「ネバー・エンディング・ストーリー」の原作だったんですね!
幸いの竜はファルコンだったのか!とすごいびっくりしました!!笑
(とはいってもちゃんと映画をみたこともなくって、今度親子で見てみようかな)

 内容は「荘子」からはじまり「ボルヘス」でしめているので、おぉ…さすが…って感じです。

 私思うに、ファンタジーって美しすぎてホラーだよなと思っていて、それが「怖くて」あまりファンタジーに親しめなかったんですよね。
子どもの頃から。
ホラーは大好きだったんだけれど。
(世代的にジャパンホラー全盛期だったというのもある)
だってホラーはホラーなんだから怖がれるじゃないですか。
ファンタジーは怖くないから怖いの。

 なんだか脱線しましたが、つまり美しい物語が蒐集されているんですが、そのセレクトが、エンデらしさがあり「時間」についてのコレクションなのかなぁ。といった感想です。
違う世界に連れて行ってくれるのは間違いないですね。

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以上親子で楽しめそうな本を3冊ほど紹介させていただきました。

本当なら棚主になっているシェア本屋さんでインスピレーションを受けた本と一緒に作品の販売なんていうことを行っていたのですが、このご時世ですのでnoteを使って発信してみました。


紹介といってもアフィリリンクは貼っていないので、収益にはなりませんけれど…(あえて出版社のリンクを貼りたい気持ちがある)


読んだ本、学んでいることについてはこのサークルで色々話しています。


このサークルで教えてもらった本
「ケーキの切れない非行少年たち」

こちら気にはなっていたものの(親を持つものとして)読むのがつらそうだなぁ…と少し嫌厭していたのですが、とても良いと教えてもらったので読んでみようと思ってます!

webshopはこちら↓
良かったら作品も見に来てくださいね。

それでは最後まで読んでくださりありがとうございました!

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