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【詩】3週間後

朝、いつもの道で
3週間前のことを考える
まだ日差しはほかほか暖かくて
そのあと、ニットを衝動買いするなんて
考えもしなかった

3週間あれば人生は変わる
3週間後の予想はいつも
微妙に外れているから

昼、クリスマスが近づく街には
ほのかな期待が香っている
たくさんの広告たちの中
毎年きらびやかに飾られるツリーの下には
今年も願いばかりが山積み

変わらぬ日常と少しばかりの非日常
愛しきることができなくても
繰り返しにしか見えなくても

色づく街並みの輝きが
全て手に入るような
あるいは、街の明かりが突如
全て失われてしまうような
驚天動地の3週間後は

いらない

帰り、いつもの道を外れて
花屋へ寄る
店頭に並んでいる
赤く色づきはじめたポインセチアを
一鉢、買って帰る

3週間後も
葉の色が鮮やかでありますように
3週間後も
変わらず穏やかでありますように
等身大の願いを込めて

・・・・・・・
早いものでもう12月ですね。
流行病の動きも週単位で思わぬことになってしまったりする昨今、3週間あればいろんなことが変わってしまうよなぁ…との思いを深めた今年でした。

百瀬七海さんの、#2021クリスマスアドベントカレンダーを作ろう という企画に参加させていただきました。12/3、クリスマスイブまであと3週間の本日が担当です。ありがとうございました。これから3週間の作品たちも楽しみです。
素敵なクリスマスが訪れますように。


#2021クリスマスアドベントカレンダーをつくろう

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