身の程知らずの絵描きの「扉」のあとがきのようなもののフリをした弁解みたいなもの
何よりも先ずは、感謝なのです。ありがとうございました!
長編小説「扉」 完結いたしました!
初めての長編小説「扉」が、一か月半に渡る連日の投稿で、ようやく完結いたしました。
毎日毎日、お付き合い下さって読んでいただいた皆様に、心から感謝致しております。
本当にありがとうございました。感謝感謝です!
楽しいnoteには、そぐわない内容かと躊躇しながらも、自分自身の一つの区切りとして、投稿させていただきました。
次から次へとたたみかけるように起きる問題の執拗さに、執筆している本人も「またかよ」と思いながら書いていたので、読まれてる方は、もっと辟易としていたであろうと思い、堪えて堪えて読んで下さった事に敬意を払わせて下さい。ありがとうございます!
こんなディープな物語が出来上がってしまったのは、あれも書きたい、これも書きたい、と作者が欲張ったせいだと思うのです。
きっかけは、大きく分けて二つの身の回りに起きた現実の不幸な出来事でした。
一つは、父が連帯保証人になっていた人に逃げられ、負債を抱えてしまい、心労で逝ってしまったという事実。
一つは、私自身が親しくしていた人からDVを受け、その後ス◯ーカーに変貌して、怖い経験をしている事。
これらを、記録として残そうとしましたが、書いていると、精神状態が普通でいられなくなる症状に見舞われて、中々書くことが出来ませんでした。
精神と体調を崩した私が入院していた時、同室の患者さんから名義貸し詐欺の手口の話を聞きました。
その時、このストーリーを思いついたのでした。
理屈の通らない人間や、詭弁により自分は間違っていないと言い続ける人や、自分と違う考えは完全否定し自分の思いを押し付ける人。そして思うようにならないと暴力的になる人。
そのような人の心の闇は、実際怖くて理解不能です。
ならば、フィクションの中に閉じ込めて、その中で少しでも理解出来るように展開してみようかと、詐欺事件を扉の入り口に、一人称で物語を進めていきました。
なんせ、初めての長編なので、キャラクターがブレないように、お間抜けな父親のキャラと姉の理実は、それぞれ書家であった自分の父親、病院勤めの自分自身をモデルにしました。
そうすると、情景描写がスムーズにイメージできるので。
執筆中は、「お父さん、変な人に書いてごめんなさい!でも、お父さんのことじゃないんだからね!」と、毎日手を合わせました。
主人公・歩の幼少期の思い出や、明晰夢、片頭痛前兆の閃輝暗点の症状は、自分の経験から作り上げ、巧の暴力的な場面は、DVやス◯ーカーの怖い特徴を少し取り入れました。リアル感はあったかと思います。
主人公・歩は、見た目はスマートで思いやりがあって、しっかりしていそうなキャラになっています。途中からの描写の変化を強調したかったので。
本来は優しいのだけど、人の愛し方や愛され方が分からない、お金の使い方や価値が分からない可哀想なキャラで、自分で書いていて感情移入して、泣いてしまいました。
詐欺事件の解決がテーマではないので、結末をどのように持っていくかで、全く逆の結果になります。
でも、めでたしめでたしのきれい事な終わりは考えられなかったし、簡単に解決できる問題でもなかった。
なので、主人公自身が気づき始める兆しを、ちょっぴり忍ばせて、物語の時間はまだ止まっていないのだと、結末にアソビを持たせました。読んで下さった後の想像する方向が、人それぞれ違うかもしれない。そんな余韻を残したかったのです。
作り手としてはズルいかもしれないけれど、きっとこの方が自然でリアルなのではないかと思ったのでした。
説明が下手くそだけど、そんなふうに考えました。
皆様のおかげで、終わりました。
一緒にいて下さったのでがんばれました。
絵描きの一つの目標、絵では表現出来ないものを描く!出来たかなぁ。
本当に本当にありがとうございました!
また、のんびりのろのろと、いつもの絵や詩などを、投稿していきたいと思います。
これからも、見捨てずに、よろしくおねがいいたします。
ダメ元の創作大賞に先程応募いたしました。身の程知らずですがっ。ふふふのふ
「脳内混沌」
板に紙、油彩、クレヨン
91.0×67.5cm
創作大賞応募しました
↓ ↓ ↓