少女
きっとそれほどあなたは嫌われてないし、不幸じゃない
女子高生二人の視点から「死」というものを見つめていく。
思春期の女子高生二人が、自分自身はなんでもわかっているような、自己陶酔とでもいえるような感情と、自分以外はなにもわかっていないだろうという、他人への蔑みや不安などを抱えて日々を過ごしていく。冒頭で一言で書いたように、
実際は、自分でも自身のことをわかっていないことなんてざらだし、それを他人から言われて気づかされることもある。人はよく思い込みで相手からの気持ちをよく過剰に判断しがちだけど、実際にはそんなに思われてないことが多い。きっときっとと相手のことを想像してもそれは結局想像でしかなく本当のことではないのだから。
作中では「私のことなんてわからないよ」と言ってる彼女も実は友達のことをわかっていないし、その彼女の何気ない言動が友達を実は救っていたことも知らない。
そして何気ないような出来事ことが少しずつ絡まっていって……
うまくまとめられなかったけど、そんな絡まった感情や出来事が最後にうまく”展開”されていてとてもよかった。