ついつい考えすぎてしまう人へ
サラダにかけるドレッシングから就職・転職のことまで、生きていれば迷ってしまうことが多々あるのがこの世の中ですね。
本屋に行けば『ゼロ秒思考』、『決断=実行』など思考や決断に関する本も見つけられますが、それらの本を読んだだけでその後の人生に大きな迷いがなくなることはまずありません。ごく稀にマコなり社長にとっての『自分の中に毒を持て』のように一冊の本が劇的な変化をもたらすこともありますが、あれは本に出会う前からマコさんが散々自問自答と勇気の要る行動をしていたからこそできたのだと思います。そのようなプロセスなしに本を読むだけで人生が変わることはないはずです。
そういった中でジャストアイディアで思いついたことがあるので書き留めておきます。私と同じようなことに思い悩んでいる方の参考になれば幸いです。それは一言で言いますと
「悩み続けるのは、きっと自分が今までに考えてきたことを信じていないことでもある」
ということです。
ついつい考え過ぎる人、悩み続ける人は一つのことに根気強く向き合って深く考えられる人であるはずです。納得できる答えはなかなか見つからなくても、真剣に考えてはいるのです。
ということは今現在迷っていることを初めて問題として認識したときから今に至るまでに真摯に・誠実になってしてきた思考の過程があるわけです。その中で実際にはもう答えが出ていませんでしょうか。
本当はどうしたいか薄々気づいていても、外部から入ってくる情報や余計な心配事があってなかなか整合しない。それが自分の考えていることを自分でも信じ切れていない状態であり、そのために動き出せなくなっているのが「悩み続ける」ことの実態なのだと思います。
そこで一度はっきりと「私は今まで自分で考えてきた内容を信じているのか」と自問してみます。人は自分自身になかなか自信を持てなくても己の思想は正しいと思ってしまう生き物です。それならばちょっとだけ視点をずらして己の思考のプロセスを一歩引いた位置から眺めてみれば、既に見つけていた答えを再認識することができます。
そして不安だからこそ動き出す(もしくは手を動かして何かをアウトプットする)ことにして、さっさと一度失敗してみて結果から学べればいいはずです。それは確かにやってみるまでは怖いです。以前書いたようにせっかく頑張ったのに努力が台無しになって深く傷付いた経験がある人には尚更難しいことです。それでもこの自問自答のようなプロセスで自分自身を納得させれば道が切り開けるかもしれないと思います。