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「秋本治の仕事術 こち亀作者が40年間休まず週間連載を続けられた理由」 感想

超絶ざっくりあらすじ

タイトル通り、こち亀を40年間休まずに週刊少年ジャンプに掲載した「秋本治」さんの仕事術の本です。

では、特に興味深かったところを本書から拾っていきます。

・「自分にとっての当たり前」に価値がある。

こち亀は初期は劇画風味のギャグ漫画でした。
しかし連載が続いていくうちに、そのままのテイストでは先が見えない状態になったそうです。

そこで、担当編集者から「下町」をテーマに描いてみたらどうかという提案があり、それに従って下町の話を秋本さんが描いたところ読者から好評だったそうです。

秋元さんは「下町」生まれで、「下町」の話自体は身近すぎてテーマにするという発想すらなかったそうです。

この話はコルク佐渡島さんの下記のnoteの内容に近いと思いました。

このnoteでは「自分にとっては当たり前で面白みがないと思っている物事こそ、他社にとっては面白くて勝ちがあるものだ」と言われています。

秋本さんにとっては面白みがなかった下町の話が、現代の子どもたちにとっては珍しくて面白いものに映ったのでしょう。

・アンチは課金しない

秋本さんは評価との向き合いについては、ネットよりファンレターのほうが良いとおっしゃっています。

その点、昔ながらのファンレターは本当にいいものです。わざわざ切手を貼
り、ポストまで行って手紙を送ってくれるのは、僕の作品を本当に好きでいてくれる人ばかり
。励みになるような嬉しい言葉、そして作品づくりの参考になる前向きな意見が多いのです(Kindle No:746/1231)

この話は深津さんの下記のnoteの内容に近いと思いました。

このnoteでは、「公開記事を100円に設定するだけでも炎上する確率が少なくなる」と言われています。

なぜかというと、たとえ100円だけであっても、その人に対して悪意を持っている人は払おうと思わないからです。

お金と手間を掛けてファンレターを送ってくる人が秋本さんに対して悪意を持っている確率は低いので、
ネットの声よりファンレターを大切にするというのは、自分の作品に対する評価との向き合い方の最適解だと思いました。

・雑感

規則正しい生活を送り、前倒しで仕事を終わらせていく「秋本さん」とギャンブラーなイメージが有る「両さん」が対照的で面白かったです。

以上

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