『何』を伝えるより、どう伝えるかが大事

僕は 人に何か自慢できるようなことがないような人間なのですが

人よりも多く経験したなぁって思うことの1つに

 指導経験 ということがあります。


18歳から32歳まで、朝から深夜まで飲食業にどっぷりしてました。

飲食店って ほら 人の出入りが多いじゃないですか。


アルバイトだったり 正社員だったりと すぐに人が入っては辞めて

入っては辞めて ということが当たり前の業界ですので。


全然関係ないですが、3時間くらいでいなくなった子が最短です。

休憩行ってきます。といって その後帰らなくなりました。


人の出入りが激しい分 教育というのもしっかりとできません。

初めはきちんと教えていきますが、それでも すぐに辞めていくとか

学生で1年だけ という子もたくさんでしたし、

イベントだから 超短期ということもありました。


なので、短い時間で 早く育てる。ということが大事になるのですが、

僕の担当する人と 他の人が担当する人とでは けっこうな覚えの差が

出てくるようになりました。


 僕は 知っていたのです。

どう教えることが 一番早く覚えてもらえるのか と。


それは、他の人からみたら きっと無駄な時間なんです。

でも、僕にとっては 最短で仕事を覚えてもらうための時間でした。


その時間 というのが

   『無駄話をすること』

でした。


もちろん無駄話と言っても 本当の無駄話ではありません。

僕にとっては 必要な時間でした。


その時間を使って 今までどんなことをやってきたのか を

聞く時間として 世間話をするのです。


なぜ、この時間が大事なのかというと、

 『専門用語ばかりの指導をしても覚えられない』という

経験があったからです。


10人いて 10人に同じ話をしても 理解できるところや疑問に思うことって

10人ともバラバラなんですね。


それは みんな育ってきた環境が違うからです。

なので、同じ言葉を使っても 地方の人だったら意味すら通じない とか

言葉の意味がわからなかったり とか。


だからこそ、その人にあった言葉に変換しようって決めて指導に当たりました。


サッカー経験者なら サッカーで例えたり。

ゲーム好きなら ゲームの言葉を使ったり など

聞いた人が 自分の頭に変換しやすいように ということにこだわりました。


もちろんなかには、自分の知らない世界すぎて変換できないこと というのも

ありました。

そういう時は 同じような経験に例えていました。


例えば、中学校はみんな義務教育で 卒業するので

小学校でありそうな内容に例えたり とかです。


必ず相手も経験していること というのは 同じ光景が目に浮かぶので

例えにするには もってこいの内容です。


教育だから といって 難しい専門用語ばかりを使ってはダメなのです。


わからないから 教えてあげないといけないのに、

『そんなことを知らないのか』 というのは自分のエゴです。

自分の仕事内容を相手にわかってほしい!!

と思っているけど 伝わらず嘆いているひとり起業家って多いんです。


内容はそのままで大丈夫です。

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