【読書記録】父が娘に語る経済の話
経済についての見方が変わる一冊でした。
経済については経済学者まかせにせず自分で考えて行動することが大切と筆者は主張している。そして本書を読むことで自分で考えるための土台となる知識を得られる。
本書では「なぜ世界には経済格差が生まれているのか」「なぜ人間は地球を破壊してしまうのか」この2つの問に回答するために経済を解き明かしていく。
そもそも市場はどのようにして起こったのか?「余剰」である。農作物の余剰によって文字(通貨の変わり)が生まれ債務と通貨と国家が生まれた。これはアボリジニがイギリスを侵略しなかった理由を考えると理解が深まる。
そして市場が成長していくと経験価値と交換価値の重要度が逆転する。すると格差が生まれる。地球破壊も進む。
何故地球破壊が進むのか?自然には交換価値がないからだ。
地球破壊を止めるためには大きく2つの主張がある。金融政策の決定過程を民主化するかすべての自然を商品化するかだ。
権力者が好むのは後者で、筆者の主張は前者である。
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