未来の学校を考える
7月 13日の黒ポン
先日、広島大学近くのoluolucafeで開かれた教育イベントに参加してきた。
その名も「未来の学校を考える-幼児教育から大学教育までの実践者 を交えて-」
「このままの学校教育ではまずい」と危機感はあってもタテでのつながりはなかなかできないということで、認定こども園の園長、小学校教師、高校魅力化推進コーディネーター、大学教員の4人がスピーカーとして登壇。
各10分という短い中でぶつけられた教育への想いの中から一番いいと思った言葉を選んで黒ポンとして紹介したい。
1つ目は認定こども園の園長さんの言葉。
この認定こども園は里山の自然を存分に使って園児とその保護者に自然の中で過ごす時間・体験を提供している。
その中で気付いたのが子どもたちもその親たちも「3間」が失われているとのこと。
「3間」とは時間・ 空間・仲間の3つのことで、これを失っている人が大勢いるという。
自然あふれる里山での活動によって失った「3間」を取り戻してもらう。
園長さんの目指す里山保育とは、
①子どもにとって五感を育て、
②大人にとってみんなで子育てする環境づくりになり、
③地域にとっては持続可能なコミュニティづくりをもたらす
というものだそうだ。
2つ目は小学校教諭の言葉。
この方の目標は授業で勝負できる教師になること。
授業で大切にしたいことに
・面白さ
・日常との繋がり
・自己効力感の向上
・当たり前を疑う姿勢
の4つを挙げていた。
中でも当たり前を疑う姿勢を持つこと、そして自身の価値観を揺さぶることを一番大切にしたいと言っていた。
3つ目は島にある高校の高校魅力化推進コーディネーターの言葉。
"高校魅力化推進コーディネーター"というと聞き慣れないかもしれないが、
島の人口減少・高校の定員割れを防ぐため、島の魅力を生徒にも知ってもらい郷土愛を育むために学校と地域が連携した取り組みを行っている。
この方は学校での学びが社会と乖離しすぎていることに危機感を持ち、学校と地域をつなぐことを目標として活動されている。
4つ目は大学教員の言葉。
この方は大学教員でありながら、大学にとどまらず多岐にわたる活動をされている。
国や地方自治体、様々なレベルで教育改革が議論され行われようとしているが、それは本当に問題を解決するものであるのか。
誰も幸せにならない改革風アクションに過ぎないのではないか。
教育に限らず、改革を起こす前にそもそもの議論が必要であるという。
教育は学校だけのものじゃない。
教育を変えていくには社会の環境をまず改善する必要がある。
これは最後のまとめの言葉として主催者の高校魅力化推進コーディネーターから出た言葉。
「これはよくしたほうがいいな」と気づいた人がやる。
個人レベルから変わっていくこと。
自分たちがレベルアップしないと、子どもたちもレベルアップしない
まずは自分から変わること。とても大切だと思いました。
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とても素敵なイベントだったので、今回のイベントの様子を「今日の黒ポン」とは別の形でさらに詳しく記事にして公開したいと思います。このnoteに投稿するか別のwebメディアを使うかはわかりませんが、公開を楽しみにお待ちください。